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転生した主人公は世界を統一する  作者: ヤスキジュン
転生した主人公冒険者になる
12/90

12話:宿屋でのお話。(ミナト的黒歴史?)

 それは、寝ようとして数時間のお話。

 もぞもぞと寝ぼけたのか、エルマが頭を右腕から腕の付け根まで

移動させてきた。

「おい、エルマ」

 エルマの方向を見てると、反応は無いがエルマが震えている。

「・・・・・・・。」

 色々あって不安になっているんだろう、あんなことがあったから

トラウマになっても仕方ないな。そう思って、エルマの頭を抱えて撫でる事にした。

「大丈夫だからな、傍にいてやるから。」

 そう言うと、

「馬鹿・・・・。」

 俺の胸に顔をうずめてしまった。


「えっ、聞いていたのか?」

そう言うと、耳を真っ赤にして何も答えない。

「気のせいか。」

そういってリーザの方を向くと、腕を抱き寄せたままそっぽを向いている。

「リーザ?怒ってる?気のせいか。リーザも、困ったことがあったら助けるからな。」

 そういって、寝ることにした。

「ミナトさんの馬鹿。」

 リーザは、そう言っていたような気がした。


(二人に聞かれてた・・・・・。)

二人より先に目が覚め、悶絶していると二人が起きたみたいだ。

「おはよう。」

「おはようございます。」

 顔を真っ赤にして挨拶をする二人。

「おはよう。」

俺も顔を赤くして、そう答える。

「この後、ギルドに行くか?」

「・・・・・・・・・。」

「はい・・・・・・。」

 そういう二人。


 俺は先に部屋を出て、準備が終わった二人が続いて出てきた。

「大丈夫か?」

「大丈夫よ。」

「大丈夫です。」

 皆クールダウン出来て良かったな。

「それじゃあ、ランクが上がるクエストを進めていくか。」

「そうね。」

「そうですね。」

 なんか、回答が淡々としている気がしたが、スルーした。


 ギルドに付き、すっかり忘れていたペンダントと、ランクが上がる

クエストについて確認に行くことにした。

「おはようございます。」

「おはようございます。」

「ランクをIランクから上げたいのですが、上がりやすいクエストとか

 ありますか?」

「魔物と魔族討伐ですね。ミナトさんはゴブリン討伐を完了しているので、

 後1件、魔物か魔族を討伐するとHランクに昇格します。お二人は後2件

 クエストを達成すると昇級します。」

「ありがとうございます。後、報告を忘れましたが現場にあったご遺体から

このようなものを拾ってきました。」

 そういって女の人の写真が挟まれたペンダントを渡す。


「この人は・・・・。」

「誰のか、分かるのですか?」

「はい、彼女の家族が持っていたものです。」

 彼女が示した先には、死んだ目をした、写真と同じ容姿の

杖を抱えた女冒険者が居た。

「ベネッタさん。」

「なんですか?」

「貴方のお姉さんの形見が見つかりました。」

「っ!」

 目を大きく開き、こちらを見つめた。

「こちらの冒険者が見付けてくれました。」

「ありがとうございます。」

 震える声でお礼を言ってくる。

「貴女のご家族の形見ですか?」

「そうです。一緒に冒険に行きましたが、私を逃がすために

 ゴブリンの群れと戦って、それで、連絡が途絶えてしまって。

 お姉さん・・・・。死んじゃったんだ・・・・。」

そういって、泣きじゃくるベネッタ。俺たちは何も言えなかった。


 少したって、エルマが一言。耳打ちしてきた。

「ねえ、アンタのあれで何とかできない?」

「無理だ、白骨化してたし、なにより本人の姉か分からない以上、

 あれは使えない。」

「そうね。」

 そして、エルマが一言

「ねえ、私たちのパーティーに入らない?」

 驚く俺と、エルマの言葉に頷くリーザ。

「まだ、気持ちの整理がついていないので・・・・。」

そういって断るベネッタ。

「分かったわ、でも気持ちの整理がついて、私たちの仲間になって良いって

 思ったら話しかけてね。」

「分かりました。ありがとうございます。」

 そういって、彼女と別れた。


 クエストボードに行き、オーク退治と大蛇退治を受注することにした。

そして、地図と、場所の案内を受け冒険者ギルドから出ることにした。

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