10話:冒険者ギルドに帰ってきた。
数日間屋敷にお世話になり、そして二人と一緒に旅立つ日が来た。
エルマの格好はポロシャツのような薄手に皮の胸当てと
短パンといった軽装で、片手の杖を腰に、背中に弓を差している。
リーザは緑のローブを身に纏ってて背中に長杖を付けている。
俺の格好は最低限の皮のプロテクターで覆われた軽鎧に、
腰に剣を差している。皮といっても魔物の皮で、鉄よりも
強度があるらしい。お礼ということで、頂いたものだ。
リーザのご両親はもう帰っており、ブルーノとアルマが見送りに来ていた。
「ミナトさん、娘をよろしく頼むよ。」
「分かりました。」
「お父様、お母様行ってきます。」
「おじ様、おば様行ってきます。」
そういうと、街の外れを目指し歩いて行った。
「冒険者ギルドにテレポートして良いか?」
町外れに到着して、彼女たちに確認した。
「良いわよ。」
「はい、大丈夫です。」
そう言う二人。
そう言われたので、テレポートで冒険者の街外れに飛び、
門番に女神の具備飾りを見せて話しかける。
「門番さん、二人は遠くの村の娘たちで、冒険者希望です。
街に入っても大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
そういうと、街に入っていき、ギルド前に到着した。
「あ、そういえば金ある?」
確か受付嬢が登録料が掛かるようなこと言ってた気がしてたので、
二人に確認を取ることにした。
「貨幣じゃなくて金塊として持ってるから大丈夫よ。」
「私も大丈夫です。」
「そうか。」
そう言うと、ギルドに入っていくことにした。
受付嬢の前に3人で歩いて行き、
「新規登録希望が2人ですが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
色々手続きを行い。登録料を払って、俺と同じIランクとなった。
「今日は、取り合えず宿で休んで、明日からやろう。」
「そうね。」
「分かりました。」
そういう二人。
「それじゃあ、宿屋に行こう。」
そう言うと3人で宿屋に行く。
(どうしてこうなった。)
空き部屋が1つしかなかったので、案内されるが
ベッド2つしかない。
「二人はベッドで寝て良いよ、俺は床で寝る。」
「一緒に寝ても良いわよ?」
「私も良いですよ?」
「いや、ダメだ。」
「じゃあこうしましょう。」
そういうとベッドを2つくっつけた。
「ほら、これで3人寝れるでしょ?」
「だが・・・。」
その後色々やり取りしたが、彼女たちが折れないので。
「分かったよ。」
了承するのであった。
夜二人と寝るのは緊張するなぁと思いながら、今後の事を
決める為、二人を連れて酒場に行くことにした。