店舗改装計画?
そして鬼のような週末に突入。
開店以来増え続けるお客様。週末にはとうとう
売上1000個を達成したのであった。
そんな週末の深夜、居間にて。
「うはぁぁ… 腕がパンパンだ」
「私の方は足がパンパン。何時間立ってたのかしら。」
「おやっさん、こんな調子だと来週まで全員持たないな。」
「商店の1年分を1週間で稼ぎ出してるような忙しさだからなぁ」
「ここまでの忙しさは想像してなかったさぁ」
「たしかに」
「おとうさん、早く調理と接客増やさないと」
「そうはいってもなぁ…このくそ忙しい時にどう求人するってぇんだ」
想定を超えた忙しさに疲労はピーク。
どこかでもう一度構築しなおさないとまずいことになりそう。
「今日も大盛況だったな!」
食材を搬入しに来たファロンが居間へ顔を出す。
「おぉうファロン。ご苦労さん。」
「ファロンさんご苦労様です。」
「今お茶淹れますね」
「悪いな」
椅子にこしかけるファロン。
足取りが明らかに重い。毎日何度も仕入れで明らかに疲れが見える。
「ロイ、ダイコ、ちょっと調達のことで問題がある」
そう切り出すと、現状の流通について話し出す。
「…というわけで特にバレイション(※じゃがいも)の調達が厳しくなってきた」
「よりによってバレイションか。新作をもう発売停止は痛いな。」
「いちばん冒険者さん達にうけているビッチですよね…」
え、サンドビッチの略? 少し焦る。
「うーーん。中央市場にも入らないんですか?」
「もともと流通が薄い商品だからなぁ。そもそも産地が少ないんだよ。」
「流通量としては西のダッカーランドが一番あるが。
ギルド経由で交渉して取り寄せるしかなさそうだ。」
「手間もかかるが現状それしかないぞ。どうする?」
おやっさん、グランジーナが自分を見る。
「このまま強行して開店し続けるのは無理そうですし」
「一旦店を閉めて、その間に流通と生産の体制を整えましょう」
ファロンはうなずく。おやっさんは目をつぶりふむふむと呟く。
「グランジーナ、あとバレイションの在庫はどのくらいある?」
「えーと…今日のペースで売れ続けると3日もつかどうかかな。」
「じゃあ三日後に一旦お店閉めましょう。改装の告知を明日だします。
おやっさん。長くお店を休むのは難しいでしょう。早速手配をかけてください」
「俺の方で腕のいい工務クランを知ってる。そこに明日話を付けてこよう。」
「ロイ助かる! んで改装はどういう風にするんだ? ダイコ」
ふと台所に目をやるダイコ。
「隣…商店向かって左隣なんですが、空き家ですよね?」
「ん? あぁ結構前に商店廃業して、元の持ち主はギルドに売り払ったと思うが。」
「ギルド管理地ですか。バレイションの件もありますし、ギルドに行って
売ってもらえるよう交渉してみたいと思います。」
「隣を? 買うのか??」
「えぇ、厨房を倍以上に拡大しましょう。」
「隣に厨房を移そうってことか」
「はい! 隣と行き来できるようくっつけて、そこを生産拠点にしましょう。」
「売り場は大きさそのままで、これを機に内装を統一させたいと思います。」
「売り場の改装と厨房拡大か。わかった。」
「明日はお店を13時で終了させます。そのあとにギルドへ交渉しに行きます。」
「わかった。ロイと俺もついて行こう。」
「助かります!」
このままお店の改築計画について朝方まで打ち合わせを進めるのであった。




