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しょたが異世界でちーとなしょたとして幸せになる  作者: 卯月 唯
一章*異世界 レオギリア帝国*
5/24

別れ

「ところで、神子様。この子供はいったい?」


「子供?あぁ、えっと、…そうっ、偶然見つけて、怪我をしていたので……助けようとっ」


「……………素晴らしい!なんと、素晴らしい!!傷ついた子供に手をさしのべる。これぞまさしく祈りの神子様ではありませんか!!!」


……… 僕は…………


「ではこの子供をお救いになるのですね。」


「……いえ、もう……この子供は私の力では………。せめて、静かな場所で………最後を迎えさせてあげましょう…………。私の力が及ばないばかりに…………」


「神子様。そのお気持ちだけでも、この子供は救われることでしょう」


「どこか、誰もいない静かな場所へ、送ってあげてくれませんか?」


「わかりました。誰か、転移陣をここへ。」


………………僕は、どうなるの………


「用意ができました。行き先はフェオドルの森です。神子様のおっしゃられた通りに人はほとんど訪れない、静かな場所でございます」


「最後に抱きしめても?」


「もちろんです」


お母さんが僕を抱きしめる…………


…………冷たい、いたい、苦しい…………


「うふふふ。私は最高のヒロインなのよ。みんなに愛される、ヒロインになのよ。でもそうなるには、あんた、ジャマなの。





私のために死んでね。」



「では、転移させます。離れてください」



………お母さん………


……………さようなら、幸せになってね………



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