最終話序章の終わり
今回でサムライマン・オリジンは完結です。
通常なろうでは一回の更新に何話もあげるのは珍しいのですが私の性格からして作り上げる方が性格にあっていたので書きました。
1シリーズが長めの1話だと思ってみていただけると幸いです!
ではまた会いましょう!
何週間たったかサムライマンはずっと山でのんびりしていた。
もちろん助けを求めている人々は少なからずいるだろう。
だが一条達が現世に居続けるためには永久にサムライマンにならなければならない。
そしてサムライマンはふと立ち上がった。
「そろそろ・・・動き出すときがきたか」
サムライマンは鋭い爪を持った手で刀を抜いた。
「拙者は何者でもない・・・サムライマン・・・」
サムライマンは深いことはなにも考えずに何週間も居続けた。
そのためもとの一条の人格などはあったことは覚えているがどのようなものだったかは覚えてはいない。
「だけどこれだけはわかる・・・拙者がいるのは弱者を守るため」
サムライマンは夜の街に駆けていった。
「機械の戦士の活動には限りがあるみたいだな」
知性的に話す恐竜や蜂の怪物達は動物や浮浪者、酒を飲んで帰るサラリーマンを襲い喰らった。
「我らに必要な知性が手に入った今・・・世界は我らのものになる日が近い」
怪物達は夜の行進を続けた。
「いつの時代も誰のものでもなかった世界とはそういうもの」
サムライマンは刀で恐竜の怪物を一刀両断した。
「グワアアア!」
恐竜は悲鳴をあげ血を吹き出した。
「お前は・・・消えたと思っていたが」
怪物の中でも金属の皮膚を持ち人に近い姿をしたなにかはしゃべりかけた。
「サムライマン・・・少し変わったか?私が観察した情報をいつも越えてくるな」
その男はサムライマンに近づいた。
「散れ!」
サムライマンは刀を取りだしその合金の男を切った。
しかし金属には跡が少しついただけだった。
そしてその跡でさえも液体のように沈み消えていった。
「お前は俺のことを知らないからなぁ・・・いわばスターとファンだ!ファンはスターのことを何でもしっていてもスターはファンを知らない」
男は戦うそぶりも見せず語り続けた。
「何が言いたい」
サムライマンも刀をしまった。
「簡単なことだ!俺はファンだよ!あんたの!俺の研究を台無しにしてくれる最高のスター!」
男はサムライマンに近づき金属の皮膚とダイアモンドのような石の目を持つ彫刻のような顔で笑みを浮かべた。
「サムライマン!お前がいるから俺の研究はいつまでも終わらず楽しいんだ!」
そして彼は手下へ合図をした。
「お前はここではきっと死なないがそれでいい!それが俺の楽しみだ!」
そういい男はどこかへ去った。
サムライマンは刀を取り出した。
そして怪物達がサムライマンの方へ走り攻撃をしてくる。
サムライマンは怯えず戦い続けた。
これがサムライマンと宿敵の因縁の始まりだった。