第7話 溜まり場で乱闘
ちょっとと長くなりました(^o^;)
はぁ~...本当に驚いた。本当にバカだよ僕は...
職員室から逃げた後、僕は廊下をトボトボと歩いていた。
もう少しで僕は色々バレていたかもしれない。まぁ僕的に別にバレるのはいい...だけど、それのせいで迷惑はかけたくない。
うん、まぁ...もう僕がこんな姿で産まれてきたこと事態が多大な迷惑を生じさせてしまったのだけれど...いや、もうやめよう。
「あの人...あの五十嵐じゃない?」「わー...本当に五十嵐さんだ」「マジで人間っぽくない...」
視線の中に晒される感覚は未だに慣れず、残っていた生徒たちからヒソヒソと何か言われている。
髪色も目の色も一応変えているのに...あぁ、顔がダメなんだろうな~...鏡を見たとき確かに気味悪かったもん。あれ以来見てな...
~♪~今日のおやつは~♪ブリオッシュだよ~♪
色々と考えている時に着メロが鳴り響く、僕は裏庭に出た後周りをみて誰もいないことを確認し、スマホを取り出す。
「なん『将軍!!!大変なんすよ!!助けて下さ...っ...』おいどうした!?」
何か固い音が響く音が聞こえ、俺は焦って聞き返す。
『それが...!!ドラゴンの奴等が奇襲してきて!!』
電話越しからバイオレンスな音が聞こえる。その音が怖すぎて足が一瞬震えたけど、そんな事も言ってられない。
「場所はどこ!?」
『俺たちの溜まり場っす...クソッ...助けて下さい!...ウァアア!!!...ブツ...』
「 一成!?...一成!!」
彼の悲鳴を最後に途切れてしまった。
どうしよう、電話越しから聞こえたのはバイオレンスな音。多分というか絶対にヤバイ。
というか死ぬかもしれない。怖い恐い怖い!!!!本当に怖いよ!!!!本当に死ぬよ!!ヤバイよ!!!大変な事になるよ!!!
「俺の友達を傷つけた奴等がな...」
うん、まぁ友達を傷つけたなら殺してもいいよね?まぁ僕は弱いから殺せないけどね。
その後、一体どうやって俺がそこまで行ったのかはちょっと分からない。なんで服変わってるのかな?とか髪がいつのまにか銀髪になってた事とかよく覚えてないけど...
俺はその場にいた。
「死ねぇぇええ!!!将軍!!!」「今日こそ恨みを...!!!」「お前の命日は今日だぁぁああ!!」
そこには、大量の人たちがいて一気に三人でこられた。鉄パイプとか金属バットとかもってて限りなく怖い。
怖いから俺に襲いかかってきたバットを掴みその人ごと投げて持っていたバットで他二人に向かって振り回す。
バキッガギッ
変な嫌な音が聞こえるが、それを無視する。だって怖いもん!!!
倒れた三人を放っておき、俺たちがいつも使っている倉庫を見つけた。
「おい、大丈夫か?」
俺は倉庫の扉をあけて大きく声を張り上げるとそこには...
「将軍!!?」「すみません!!!」「やったー!!!将軍だ!」「すまねぇ!!!」
皆は色々なリアクションをしている。ドラゴンというグループは結構大きなチームらしく、喧嘩慣れしている筈の皆が珍しく劣戦になっている。
いや、それだけじゃない...それだけなら、あの人が全部なんとかしてくれる筈だ。あの戦国武将はどこに行った?
「政宗が...捕まっている...」
倉庫内を見回し、その奥に政宗さんが捕まっているのを発見した。何で捕まってんの!!!???
政宗は柱に座らされ、鎖でがんじがらめにされており、その周りに強そうな奴等がいる。
しかも数が多いから皆助けに行けないんだ!!!
「おい!将軍さんじゃねーか...テメェこの間はよくも...」
何かリーダーっぽい人が話し掛けられるけど、そんなのどうでもいい。とにかく政宗さんを解放しないと何とかならない。
ハッキリ言って僕は戦力外だから政宗になんとかして貰わないと...
...ダン!!!
「んなっ!!!」「飛んだ!!!」「将軍!!?」
僕は唯一の自慢である脚力をいかして壁を蹴り、その勢いを利用して大きく飛んだ。
何度やっても怖いよ!!!
チキンハートの心で乱闘になっている渦の中に飛び込む。
「...ッハ!!!お前ら!!!なにやってる!?殺せ!!」
ポカーンとしていたリーダーらしき人はそんな命令をだす。その瞬間に周りの人たちが、動き始めた。
「死ねぇぇええ」「殺してやるぅううう!!!」
バットやら何やらを振り回してたのでそれを踏み台にしてまた飛ぶ。戦闘は出来ないからそれをやって、時々変なものまで踏んでしまうけど、そこら辺は仕方がないと思おう。
怖い...ったく何やってんだよ政宗さん!!!
やっとの思いで俺は政宗さんのとこに辿り着いた。
「悪ぃーな、捕まっちまったよ」
ニヤニヤとこんな状況なのに全然悪いと思ってない政宗さんを睨み付けるけど、怖いから止めた。
僕は鎖を壊して政宗さんを自由にする。
「御託はいいから...とにかく片付けろ」
お願いします!!!なんとかしてください!!!
「わかったよ。将軍」
ニヤリと悪魔が笑った気がした。
ヤクザ編の前ふりですね(^o^;)やっと次で出せます。
政宗の説明は次の話に出てきます。まぁ軽く説明すると白虎隊最強の男です。将也は基本的にこの人に戦闘を任せてます。