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第25話 愛してる

前提としてBLではないです。もう一度いいます。

BLじゃないから!!

なんとか、元の部屋に戻ることは出来たんだけど....まだ信彦さんは戻っていなくて、一人でちょっと寂しい。


というか、白虎隊のみんなはどうしたんだろ?今日は僕来なかったから心配してるかもしれない。

してなかったら、僕は目からピーナッツ出すと思う...って、出るわけないじゃん。


こんなしょうもない脳内一人突っ込みを約1秒やって、結論をだす。


「やっぱり電話しとこう」


取り合えずは政宗に電話をしとこうと、スマホをポケットから取り出してlineを開き、無料通話で話しかける。


よし!電話だ!


みんなと喋れる!


やったー!!


これぐらいい僕は寂しがってた。


~♪~『もしもし!将軍!?』


ワンコールで出てくれた。


「もしも『「将軍どこなんすか!?」「将軍ー!!!」お前ら煩せー!!?少し黙ってろ!!今何処だ将...「じょうぐん!!!あいじでまず!!」テメーは引っ込め!!!』...」


みんな一緒なんだ....いいなー楽しそうだな~僕も入れて欲しいな~...


一通りのゴチャゴチャが済んだあと、持ち直したように政宗が喋る。


『で、本当に今なにしてんだ?俺達を放っておいて何してやがる』


低い声が響く。ご免なさい、土下座するんで許してください。


「別に放っておくつもりとか無かったんだよ、今すぐにでも会いたいぐらいなんだ」


『ッバ!?...だ、だったら今すぐ来いよ!俺達がどんな思いをしてると..「ざびじいでず~!!」「将軍ぎごえまずがぁぁああ!!?」だーからお前ら引っ込めバカ!!』


いいな~仲良いな~一つのスマホに皆が集まるってなんか友達っぽいよ...


「ごめんね、寂しい思いをさせて...」


『はぁ!?べ、別に寂しくねーし!!』


ガーン


頭の中でこの言葉がループする。そっか...寂しいのは僕だけか...そっか....フフフフ


『「俺は将軍に会えなくて寂しいっす!!」テメー!!...』


ガガッガッツン!!ズズー!!


何かを殴ったり引きずったりする音が聞こえてそのあと、政宗の声がまた聞こえる心なしか息が荒い。


周りはまだガヤガヤしている。


『おい、将軍....なんで今日は来てくれねーんだ?俺達のこと...いやになったのか?』


....アレ!?何でそんな話になったの!?何で君たちを嫌になる話になるの!?


どこをどうなったらそうなるの!?俺は白虎隊の皆が大好きなんだよ!?


ってか、話飛びすぎだろ!?一体なにがあったんだ!?


「んなはず無いだろ、俺はこんなにも愛してるんだぞ」


.................


『....も、もう一度言ってくれるか?』


ガヤガヤと騒がしかった周りが一気にシーンとなる。え?もしかしてスベッた?伝わらなかった?


脳内で弟と気持ちが伝わらなかったトラウマが呼び起こされる。ヤベーよ、一気に死にたくなってしまったと同時に血の気が抜かれるような錯覚が出てくる。


「凄く大好きだ、愛してる。会えたことに感謝してもしきれない、いつも傍にしてくれたり話をしてくれたり、俺には勿体ないくらいの人間だ」


『あ、あの...もっかい言ってくれまちゅか?』


政宗ではない少年の...多分、和也が変な言葉でもう一回と言われた。仕方ないな....


「笑ってくれることに何度も救われる、慕ってくれることを誇りに思う。困ってる時は助けてくれるのもうれしい。いなくなってしまったら悲しい。いてくれたら嬉しい、本当に愛してる....この愛は伝わってるか?」


この友愛は俺にとってものすごく伝わって欲しいものである。言葉なんて伝わってなくてもいい、話なんか通じなくていい....


ただ、この愛だけは伝わって欲しい。


僕は、皆が大好きで好きでしょうがないんだ。


『...伝わってるぜ、ちゃんと伝わってる。やっぱお前は俺達の将軍だ、こんなに愛してくれる男なんてお前ぐらいだ....


俺達も...将軍が大好......』


プツン


切れてしまった。


否、切ったのだ


否、切られたのだ


誰に?どうやって?いつ?


手を見れば僕のスマホは無くなっている。


上を見ればその人が俺のスマホを奪ってた。


その人の顔を見れば口角を上げている。


その人の目を見れば...笑っていない。


その人は...赤城さんだった。


「おいおい、愛の言葉とは色男さんだね~」


何故か赤城さんのバックに赤鬼が見えたような気がした。

互いにBLじゃない愛というのは伝わっていると思います。

将也のは純粋に友愛です。白虎隊のは忠誠心や敬愛と言った感じです。中にちょっとアレな人は混じってますが(^o^;)

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