表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/68

第16話 誘拐

朝になって目を覚ますと、横に正宗がいって驚き、昨日の記憶を必死で呼び起こした。


「昨日泊まったんだ...」


昨日の夜は大変だった。政宗と恋話した後、布団に潜って寝たのはよかっとんだけど、どうやら政宗は寝相の悪い人だったみたいで、布団の中に入ってきた。


手癖も悪いみたいで、僕の服の中に手を入れて触ってきたり、ズボンを脱がそうとしてたなぁ...


まぁ、ちゃんと政宗を布団の中に入れたけどね。「お前って酷いな...」とか寝言まで言ってたし...何の夢みてたんだろ?


「あ、時間...」


早く学校に行こう!!隣を見れば、まだスヤスヤと幸せそうに寝ている政宗に悪く思ったので、知らせないでコッソリと出ていった。









あぁもう!!早くしないと遅刻する!!


僕はいつものロッカーから荷物を取り出し、公共のトイレの中に入った。


銀髪をまとめ上げてから、黒いカツラを被って外れないように金具でパチッと止めて、赤い目を隠す為に色つきの眼鏡を装着する。


制服に手を通せば、学校の僕の出来上がり!


「よし、行くか」


僕はトイレを出て、公園の中にある自販機に金を入れて、コーラを買い公園を後にする。


公園を出る前に、後ろを振り返って公園の時計を見ると、そこそこ時間がなくて急がなきゃダメだった。


「ヤバイな...」


そう僕は呟いて、小走りで道を駆け抜ける。途中で変な音が聞こえて、そっちに視線を送るけど誰もいなかったので、無視した。


そのまま走ってたら、目の前にハエがいた。うわっ!!気持ち悪!!!


「虫め...」


ハエとの衝突が嫌だったので、急ブレーキをかけ、当たらない様によけた。よし!!ハエと衝突が嫌だったからよかったよかっ... ...


ヴァン!!!!


ハエがいた方向が爆発した。正確にいうならば、銃弾みたいなのが横切って、壁に穴をあけた。


ぇぇえええ!!!??どういうこと!!!


ハエ!?ハエが爆発した!?ハエが……ハエの体が…ってバカか!?んはずないだろ!?ハエが爆発する筈がない。だってハエだから!!


俺は人生でここまでハエと言った日はないだろう。


「っち!!流石は赤城さんのお気に入りか...」


何か聞こえた気がしたと思ったら、黒い車が1,2台位現れ、中から屈強そうな人たちが沢山現れた。


え!?なに!?なんなの!?この人たち誰!?僕をどうするき!?


嫌々!!ポジティブシンキング!!ポジティブシンキングで行こう!


「こんなに大勢でいったいどうしたんですか?道にでも迷いました?」


きっとそうだ!多分そうだ!!!


よし、さっき買ったコーラでも飲んで落ち着こう!!!


「随分と生意気だなぁ...大人しくしてもら...」


「グワァ!!!」


缶を開けたら...コーラが吹き出てしまい、男の人の目にかかってしまった。... ...ハハっ...


うん、逃げよう。


「テメェ!!!...っぐ!!」


空になった空き缶を投げつけ、自慢の足で逃げようとした時...


バンバン!!


「っうぐ...」


銃弾が僕の方にきた。一応よけることは出来たけど、銃弾が、カツラをかすってしまい、金具がパキッと割れてしまった。


ボトっとカツラが外れてしまい、醜い銀髪が出てしまった。ヤバイ!!!


しかし、眼鏡も割れてしまい右の色つき硝子にヒビがいって、視界が最悪だ。


そんな視界のまま、思わずカツラを拾おうとしゃがんでしまい...


ドン!!!


「痛」


肩に銃弾が当たってしまった。痛い痛い痛い!!!!アレ!?でも血は出てない!!何で!!?


そんな疑問を考える前に男たちの手によって、押さえつけられてしまった。勿論反射的に暴れたけど、多勢の無 勢である。


「離せ...」


「黙って大人しくしろ!!」


一応頼んでみたけど、案の定無理だった。本当に何なの!?これの理由くらい教えて!!


「おい......ムグっ...」


しかし、口に布を当てられた為にそれも叶わなかった。しかも、何処か粉っぽくてそれを吸ってしまい...


僕は...気を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ