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01 無限増殖
「ねぇ、また増えてない?」
「・・・き」
「気のせいじゃないわよね?」
「・・・」
「私、言ったよね?今度、増やしたら別れるって」
「・・・」
「どうするの?こんなに増やして・・・」
「しかし・・・」
「『しかし』じゃないわよ、どうするの?」
「・・・だって、かわいそうじゃないか!!」
「だからって、こんなに増やしてどうするの!!」
「数があればきっと!!」
「数があっても無理なものは無理なのよ!!」
「そんなことはないはずだ!彼らにだってできる!!」
「その辺の冒険者にやられて終わりよ!!」
「な、なんてことを言うんだ!!」
「だってそうじゃない!!レベル1のスライムなんて!」
その言葉に色とりどりのスライムがぷよぷよ動いた。