授業の悩み
休み時間が終わり、チャイムが鳴る。
一限目は英語。英語が得意じゃない僕にとって、「当てられる」という事は、それすなわち「詰み」を意味するからだ。
「さて、誰に当てようかな……」
教壇に立つ教師の視線が、名簿に行く。心臓の頼む、当たらないでくれ。そんな願いも虚しく、無情にも僕の名前が呼ばれた。
「大野。じゃあ、この文を読んだ後に和訳してくれ」
重い腰を上げて、しゃべる。
「えー……『I went shopping on the weekend』。……私は、週末に買い物に行きました」
「よし、正解だ。ありがとう。goの過去形がwentだったな。……じゃあ、次は……」
今回のは基本中の基本だったからそこまで焦らなかった。その後順番に当てていき、音読時間になった。
「よし、じゃあそれぞれ教科書の8ページ目を隣の人とペアを組んで交互に読んでみろ」
視線を横に向ける。そこに座っているのは、市川だ。
クラスの中でも男子人気が高い彼女は正直言って少し……いや、かなりやりづらい相手だった。喋った時点で何かされるかもしれない。僕は市川自体には何も思ってないが、その周りが怖い、できるだけ早く終わらせよう。その一心で、僕は感情を殺して読み進める。読み終えて顔を上げると市川の、獲物を射抜くような強さを持った瞳が、真っ直ぐに僕を捉えていた。
「大野。……なんで、一回も顔見て話してくれないの?」突然の市川の言葉に脳がフリーズした。もう終わったと思った。ここからは吹っ切れた「今度からは、顔見て読むわ」そう返事をしたら、彼女は少し笑った後、音読を始めた。チャイムと共に、待ちわびた昼休みが来る。僕は秒速で弁当を胃に流し込むと、いつもの連中に向かって声をかけた。
「おい、サッカー行くぞ。」グランドに行く途中中村が「お前、いいよな市川が隣で、俺の隣なんか真面目の名前をわからんような女子だぞ」と言って来て(こっちは喋っただけで何されるのかわからないんだぞ)内心少しキレた。そんな話をしていたらグラウンドに着いた。先輩たちともサッカーをして、昼休みが終わった。そして、掃除場所へ向かった。教室に貼ってあった紙には、卓球場の掃除だったな。卓球場だから体育館の2階まで上がらないといけないな。掃除は1人じゃないと思うけどもう1人は誰かな?まぁ掃除しとけばいいか




