夏の終わりとドギラゴン
デュエマを始めていきなりレッドゾーンのシクを手に入れた私ですが、もうひとつのレジェンドカードは手に入れられてませんでした。そう、それは「燃える革命ドギラゴン」です。
ドギラゴンは漫画やアニメで主人公の切札勝太の新たな切り札として活躍していたカードでした。ピンチになればなるほど強くなるというコンセプトは私にものすごく刺さりました。出た時、シールドが2枚以下なら1ターンの間負けなくなる能力、そして、シールドが1枚もなければ無限攻撃。まさにロマンの塊でした。
ですが、レジェンドなのでなかなか出ない。ビギナーズラックをレッドゾーンのシクに全て吸われてしまったので全然出なかったんですよね。レッドゾーンでかなり満足していたとはいえ、やっぱり使ってみたいなぁという憧れはありました。
転機が訪れたのはその年の8月の終わり頃。そう確か夏休みの最終日。なんとなく憂鬱な気分を払拭するために、私はなけなしの小遣いを握りしめてパックを買いに行きました。お店で適当に2パック選んでレジに持って行って購入しました。そして、自宅に着いてからそれを開封。1パック目は特に何も出ず。少し落胆しながら2パック目を開けるとそこにはなんと───
ドギラゴンが居たのです!これには痺れましたね。通常イラストでしたが、凄まじくかっこいい。憧れていた主人公がそこには居ました。もう、ものすごく嬉しくて憂鬱な気分は吹っ飛んでいました。夏休みが終わるというピンチを革命のように吹っ飛ばしてくれました。夏休みの終わりにこれだけテンションが高かったのは後にも先にもこの年だけですね。
ちなみに、ドギラゴンと一緒に念願だった「轟速ザ・レッド」も入っていました。ようやく1枚手に入れたのです。ドギラゴンも嬉しかったですが、それと同じくらい嬉しかったですね。革命軍デッキも侵略者デッキも同時に強化された最高の1日になりました。