夏休みとクロニクルデッキ2015
私がデュエマを始めた2015年の8月、このときしばらくの間夏の風物詩となったある商品が発売されました。それは、「クロニクルデッキ」です。
クロニクルデッキとは、昔のカードや戦略を現代に復活させるというコンセプトの商品です。この年に発売されたのは3種類。「ボルメテウス・リターンズ」「ロマノフ煉獄からの復活」「サバイバー進化論」です。デュエマを始めたばかりの小学生の私には何が何だか分かりませんでしたが、ボルメテウスはアニメにも出てたので知ってました。
というわけで、よく分からないまま「ボルメテウス・リターンズ」を買いました。この時は確か2000円だったはず。スーパーレアなどの光り物がたくさん入っているのにこのお値段、ものすごく魅力的な商品でした。しかもカッコイイデッキケースもオマケに付いてきました。これは今もたまに使ってます。
しかし、初心者の私にとって困ったことがありました。それは、ハイランダー構築であること、そしてやたらと多色カードが多いことです。まず、ハイランダー構築とは、同じ名前のカードをほとんど入れない構築のことです。これは数年前に知ったのですが、昔はハイランダーボルコンというデッキが流行ってたそうで、この商品はそれのリバイバルだったわけですね。
初心者で尚且つ小学生の私にはハイランダー構築の良い使い方が全然分かりませんでした。欲しい時に欲しいカードが引けない、特定の動きが無く、臨機応変に対応する必要がある、などめちゃくちゃ上級者向けのデッキだったのです。これなら、他の2つにしとけば良かったな、と思いました。
そして、多色カード。私が始めた革命編は単色推しの年だったので、多色カードのルールをよく知りませんでした。なので、私はその扱いにめちゃくちゃ苦労しました。例えば、火と水の5コストのカード。これを使うには火と水のカードだけを使って5コスト支払う必要がある、と勘違いしてました。本当は火と水が1枚ずつあればいいのですが、それを知らなかったんです。なので、4色のハイランダー構築のこのデッキを全然使いこなせなかったんですね。
今となってはいい思い出です。クロニクルデッキは今はもう作られてません。代わりに開発部セレクションデッキやドリーム英雄譚デッキなどが出ています。ですが、それでは何となく寂しいのです。夏といえばクロニクル。この風物詩が廃れてしまったのがものすごく寂しいのです。小学生の頃からずっと続いてきた文化がパッタリと消えてしまったのは、思い出が消えてしまったかのような気持ちになるのです。またいつか復活してくれることを祈ってます。