表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想い涙  作者: 黒水 海
3/4

2.違和感

変な夢を見た。

これが初めてじゃない。

今に至るまで、幾度となくみた夢だ。

瓦礫にまみれの町にただ1人弱々しく立ち、泣いている。

でも、ぼやけて見えてどういう感情を抱いているかはわからない。


浅い眠りから覚め、また、1日が始まった。

8時15分。晴れていて今日も暑くなりそうだ。

社会に馴染めない俺でも、勉強はちゃんとしていた。

大学に行かせることが亡き両親の願いだったから、、

お陰で、高校では、不動の学年top。

でも、社会、特に歴史だけは点が取れなかった。

戦争。

そこのページを見ると、怒りのような感情がどこからか生まれてきて、どこか悲しくなる。

そもそも、日本という国が、国民を洗脳して、戦わせたんじゃないのか?

でも、教科書は、日本の国側が作ってるのに、戦争に対して何処か他人事で責任を被らず、国民や、被害者側で書いている気がする。

俺の解釈が正しければ、だが。


一度、社会教師に訴えてみたことがある。

偏差値36の学校の教師でこそあるが、真面目に話を聞いてくれた。

でも、満足する結果を得られなかった。

俺も、先生も、戦争の時代を生きてなければ、教科書を作ったわけではなかったから。


こうやってモヤモヤしながら寝た日には、必ず、あの夢を見た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ