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最高に幸せの日は最大に恥ずかしい日になった瞬間

作者: 海音²

久々に書いてみました

 ~〇月〇日

 今日は、幼稚園がありました。ゆうくんと一緒におままごとをして遊びました。私がママでゆうくんがパパでした。


 私がいってらっしゃいのキスをすると、ゆうくんは嬉しそうにしながら、「いってくるね」ってお返しのキスをしてくれました。


 幼稚園が終わったら、ゆうくんのお家で一緒にテレビを見てご飯を食べました。

 お母さん達も楽しそうにお話してて嬉しかったです。


 だから私は、ゆうくんに「ずっと一緒にいようね!」って言ったら、ゆうくんも「うん!」って言ってくれました。


 ~〇月〇日


 最近ゆうくんと一緒にいたら、「チューしてよ!」とか、「カップルだー!」とかクラスの何人かが揶揄って来るようになった。私は、「ゆうくんの家でお泊まりしてり、一緒にお風呂も入ったことあるよ?」って言ったら、友達も揶揄ってきた。

 幼稚園の頃から普通にしてたのに、なんでそんなこと言うんだろ?


 お母さん達もそんな私達の事を何も言ってこないのに……

 私達がおかしいのかな?今までみたいに一緒にいたらダメなのかな……


 〇月〇日


 結局中学校入学して少ししてから、ゆう……木野君と殆ど接すること無く受験シーズンを迎えちゃったな……


 あの日初めて木野君って呼んだ時、彼は凄く泣きそうな顔してたのを、今でもたまに夢で見ちゃう。

 そして、今日も目が覚めてあの日の事を思い出すと胸が張り裂けそうな思いで辛いよ……


 このまま木野君と疎遠になって高校生になったらもう会うこととかもないのかな……

 昔みたいに戻りたいよ……ゆう君……


 〇月〇日


 最悪!最悪!最悪!最悪!

 木野君と同じ高校を受験するって知れて、また一緒になれるって嬉しかったのに、アイツが私に告白してきた。


 しかも「小学校の頃から好きだったけど、あの頃は優也と河上さんは、いつも一緒で諦めてたけど、中学入ってから、2人とも仲悪くなったのか一緒に居なくなったじゃん?だからチャンスかなって思って……ずっと好きでした高校生になっても付き合ってください!」だって!しかもアイツは忘れてると思うけど、アイツのせいで私と木野君はクラスから揶揄われ、そのせいで一緒に居ずらくなったのに、それを忘れてよくあんなこと言えたよ!


 だから私は決めた!高校生になったら、また木野君……いいえ、ゆうくんと仲良くする!周りがなんと言おうともう迷わない!


 ……でも、もし木野君が嫌がったら辛いな……


 〇月〇日


 ゆう君から告白された!嬉しすぎて泣いちゃった……

 ゆう君は気にしないで居てくれたけど、たぶんあの時の私は涙で化粧も落ちてブサイクだったと思う。


 それに数年ぶりに私の事をマーちゃんって呼んでくれた!

 高校入学してからとしても、呼んでくれるまで長かったなぁ~。


 もう大学への受験シーズンで勉強ばかりだけど、それでもたまにデートしたいし、もし大学が一緒か近かったら2人で暮らせちゃったりして!


 〇月〇日


 ゆー君と喧嘩しちゃった……

 悪いのは私なのはわかってる。ゆー君は内定貰ってるのに、未だに就職活動が上手くいかなくて一つも内定が無くて不安とストレスで酷いことを言っちゃった……


 ゆー君はもう、私の事嫌いになっちゃったかな……


 〇月〇日


 あの日からゆー君と会話が少なくなった。

 喧嘩した次の日からゆー君は夜も帰るの遅いし、帰ってきてもすぐシャワー浴びで寝てる。朝も早くからどこか出かけてく。


 それに最近は私に見られないようにしながら、スマホを弄ってる。きっと、他に好きな子でも出来たのかもしれない……


 それならそれで、言ってくれたら私は出ていくのに……

 言われないから、違うんだって言い訳しながら、ゆー君に甘えて一緒に暮らしてる。


 もう、私の事嫌いになったのかな……


 〇月〇日


 いきなりゆー君が食事に誘ってくれた。

 ゆー君に言われるまで忘れてたけど、今日はゆー君と付き合い始めた日だった。


 それを覚えててくれた事が嬉しかったし、忘れちゃってた私が恥ずかしかった。


 そして、食事の最後にゆー君が私に小さな箱を渡してくれた。

 中に入ってたのは、小さなダイヤが埋め込まれた指輪だった!


 ゆー君が色々言ってたけど、殆ど覚えてないほど衝撃的で、「結婚しよ?」だけ耳に入って、直ぐに「はい!」って答えちゃった。


 今もベットで寝てる彼と薬指に付けた指輪を交互に見ると顔がニヤケちゃう!

 結婚しても、ゆー君って呼んでいいのかな?でも、子供が出来たらパパとか、アナタって呼ばないとかなぁ?出来たら暫くは、ゆー君って呼びたいな。


 ~~~


「と、まぁ私の娘ながら小さい頃から、彼の事が好きなのに随分と遠回りもしたみたいですけど、こうやって今日という日を迎えれて母として大変嬉しく思います」


 披露宴の会場で母のスピークの時に、突然映像を流しますって言われた時は、メッセージ映像かと思ってたけど、コレ小さい頃から母に習慣づけられた日記の一部抜擢映像じゃない!


 てか、それぞれ年齢に合わせて声優さんに頼んでるけどお金かけすぎじゃない!?


 顔が熱くて真っ赤なのがわかるし、白いウエディングドレスだから余計に目立っちゃうよ!


 そんな恥ずかしい思いをしてるのに、横に座るゆー君は、嬉しそうにニコニコしてるし!


 そんな状況で、次はゆー君の母親がマイクの前に立ち、1枚のDVDを流してもらう様にお願いしてる姿を見て、慌てて立ち上がるゆー君の腕に思いっきり抱きつきそして……


「何時いかなる時も、一緒って誓ったよね?」

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