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第98話 進む道

 ねえ、エリアスっち。どうしてドラゴンは1匹と言ったの?


 あぁ、あれはパメラさん。1匹だけでも大騒ぎなのに、2匹も倒したなんて言ったら大変なことになってましたよ。

 更に上位貴族にさせられ、また面倒な問題のある領地を与えられ、王国はそこに俺達を縛り付けようとするでしょう。

 そうでなければ今頃、俺達はジリヤ国を出れなかったでしょう。


 ヴィラーの村のことを最初から面倒な村だと思っていたの?


 えぇ、話を聞く限りでは問題のある村だと分かっていました。

 王国はキングを倒した英雄を縛り付けておきたい。

 でも与える適当な領地がない。

 俺は生活の安定が欲しかった。

 お互いの利害が一致した訳ですよ。

 でも今では、そんな面倒も悪くなかったと…。


 あぁ、そう言えばダーリンは転移者だったんだね。


 パメラさん、どうしたんですか?

 それにダーリンなんて。


 【スキル】情報共有を使った時に、なんとなく見えたのよ。

 エリアスっちが日本と言う国で育ち、58歳で亡くなりこの世界に転移した、て。

 だから私達の知らない様なことも、たくさん知っていたのね。

 それにエリアスっちの世界では、最愛の人のことを『ダーリン』て呼ぶんでしょ。

 だからこれからは、そう呼ぶわ。

 それに女神ゼクシーの加護を持つ、愛し子だったなんて。

 私達も女神様の眷属になってたりしてね。

 きゃはははは!

 

 もういいわパメラ、その話は。

 これから、どうすんのさ。


 ルイディナさん。我がままを言えば、海が見たいです。


 海?


 えぇ、山しか見てませんから、海沿い街に行って美味しい海産物を食べたいです。


 なら、そこに行きましょうエリアス君。


 え、良いの?オルガさん。


 もちろんよ、私達はあなたの妻なの。

 だからご主人様の思うまま、着いて行くだけですよ。


 ルイディナさんと、パメラさんもそれでいいですか?


 行こうか。

 私も山の街から出たことがないし。


 広い世界を知りたいわ。

 このままジリヤ国を南に下れば、海の街らしいから。


 そうですね。

 海辺の街でのんびりして、美味しい海鮮料理が食べたいですね。

 醤油もあるからお刺身なんて、良いかもしれませんね。


 お刺身て?

 え、生で魚を食べるの?


 醤油を付けて食べると、美味しいですよ。

 

 それならしばらくの間、冒険者家業はお休みね。

 私達はあなたの妻なのよ。

 着いて行くわ、どこまでも。

 あなたの進む道の後を…。


本編はこれにて完結となります。

今までご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。


※パメラのスピンオフ

『ご都合主義で生きてます。奥様は魔女(中二病)だったのです。-北の森の怠惰な魔女-』を

 投稿しています。


 よろしければご覧ください。

 これからも、宜しくお願い致します。

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