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第83話 ギルドマスター イノーラ

 私はウォルド領、冒険者ギルドのギルドマスターのイノーラ。

 王都に近い領だけあって、人口も多い街だ。


 冒険者仕事も多く冒険者がたくさん集まってくる街だ。

 しかし、しばらく前から街道にドラゴンが現れ旅人を襲うようになった。

 討伐依頼があってもいつドラゴンが現れるかと思うと、城門から外に出なくなっていた。


 みんな仕事がなく腐っていた。

 それがストレスとなり、気の荒い冒険者達の心を更に荒れさせる。

 

「「 ド~~~~~ン!! 」」


 建物を揺るがす、大きな音がした。

 もめ事は日常茶飯事だが、ここまでのことはまず無い。


 小人族ホビットの私は体が小さいので、急いでも普通の人の歩く速度と同じなのが難点だ。


 1階の階段を下りるとホールにはライトアーマーを着た男が立っていた。

 その周りには男が3人腕を押さえ、うずくまり更に1人ノビている。


 な、なんだ?


 すると周りの複数の冒険者達が、ライトアーマーの男に向かって行く。


「エアガン!!」

 それを援護するように、魔術師風の女が叫ぶ!

 

「「 パン! 」」  「「 パン! 」」

 「「 パン! 」」   「「 パン! 」」

「「 パン! 」」  「「 パン! 」」


 ライトアーマーを着た男に向かった、数人の冒険者が吹き飛ぶ!!

 魔法?

 それも風魔法ね。初めて見る魔法だわ。



Air shot(エアショット)!」


「ドッ!」「ドッ!」「ドッ!」「ドッ!」

  「ドッ!」「ドッ!」「ドッ!」「ドッ!」

 信じられくらいの速さで、狩人の女が矢を連射していく!

 今までこんなに早く弓矢を、連射するなんて見たことがない。


 男達の太腿に矢が突き刺さる。

 そう、まるで矢が意思があるかのよう様に、軌道を変え追っていく。



 そして剣士風の女だ。

 プレートアーマーを着ているとは、思えないほど動きが素早い。


「キィン!」  「キィン!」   「キィン!」  「キィン!」

    「キィン!」  「キィン!」   「キィン!」  「キィン!」

 ライトアーマーを着た男をかばうように、冒険者達を着ているアーマーごと切り倒していく。

 そんなことが出来るのか?

 そして相手の剣も切り落としていく。

 それほどの剣と技量の持ち主なのか?



 私のスキル【鑑定】を使って彼らを見た。

 まずは女性達からだ。


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 な、何なのこれは?

 鑑定は確かに出来ている。

 でも読めないなんて初めてだわ。

 何と書いてあるのかしら?


 では他の女の人は。

 駄目だわ。

 他の2人も読めない。



 男の方はどうかしら?


 え、何も見えない?

 いえ、違うわ。

 私の鑑定が弾かれている。


 あぁ、まずいわ。

 魔術師の女が奇声を上げながら魔法を連射している。

 魔法を使うと人が変わる系ね、ギルドの壁がボコボコに…。


 なんとか彼らが落ち着くのを待った。

 

 すると彼らは何事も無かったように帰ろうとしている。

 私は慌てて声を掛けた。


 だが中々、声を掛けた男は気付いてくれない。

 いくらホビットだからと言っも、こんなのは初めてだった。


 やっと気づいてくれたと思ったら、男は自分達とは関係ないと言い張る。

 なぜ?

 ここまでの事をやっておいて、シラを切れると思っているの?

 それを言うと『証拠を見せろ』、と言う。


 それを見ていた受付マリサと、Dランク冒険者アーマンの証言があった。

 彼の連れの女性3人に対して、ロブソン達4人が聞くに堪えない言葉で愚弄した。

 聞くと女性3人はこのライトアーマーを着た男の妻だとか。

 美少年の男に対して3人の女性は、やや見劣りするがそれは好みの問題だからね。


 さすがに自分の奥さんの事を、醜女しこめと言われたら怒るよね。

 でもだからと言って4人相手に、戦いを挑む馬鹿はいない。

 それでも勝てる自信があるという事か。


 だがギルドの壁に大きな穴が開いている。

 これはどう言うことだ。

 建築ミスだと男は言い張る。

 それが通ると思っているのか、と思う。


 受付マリサとDランク冒険者アーマンの証言では突然、壁が吹き飛んだという。

 そんなことがあると思うのか?


 この男がしたことは、嫁を馬鹿にされロブソンを蹴り飛ばした。

 それを見たロブソンの仲間が剣を抜いた。

 そして剣が途中から折れ、腕が折られた。

 しかし男はどこにも触れていなかったという。


 それは凄いことなのではないのか?

 どこにも触れずに相手の腕や剣を折ることが出来る。

 暗殺者向きのスキルを持っているのか?


 そして更に驚くことをやってのけた。

 

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