第4話、イライアス王国
今回は国についての説明回なので短めです。
さて、リンへの贈り物は作ったことだしそろそろ歴史というか、この国の基本情報について整理しよう。
まずこの国の名前は「イライアス王国」。
文字の通りイライアス家が治める国なのでイライアス王国だ。
安直が1番だよね……
声に出して言えないケド。
そしてこの国を治める大貴族は4つ。
海産物と塩を主に収入源としてるノツワーク家。
リンの家だね。
次に農産物とウールを収入源としているヒューリン家。僕の家だよ。
工業系全般のパノック家。
魔道具全般のマーリン家。
マーリン家は王家の親族で、代々魔道具の管理を行っている。
魔道具は効果の大きいものだと国家レベルの問題に発展しかねないので、使う魔力の量で管理している。
僕が作ったのはその規制に引っかからないくらいの少ない魔力で作られたものだ。
僕らの国の南にはノーナン帝国があって、イライアス王国はノーナン帝国と貿易をしてるよ。
国同士の関係は良い方だけど万が一に備えてテキーシ家とソーノメ家で国境を固めてる。
あと1つは最近開拓が進んで大貴族になった、オーナス家。僕らの西側に領地があるよ。
この国は帝国以外は海に囲まれてるんだ。
まぁ最近オーナス家が大まかな地図を作って王家に提出した時にその事が分かったんだけどね。
それまでは西にも陸地が続いているとされてたんだよ。
領地の広さはだいたいでしか分からないんだけど、オーナス家が1番広くて次にヒューリン家、ノツワーク家って順になってるとされてる。
まぁ学校ではここまで習わないと思うし、この国についての情報はこれくらいでいいでしょ。
細すぎる情報はどうやって計測したのかとか国家の防衛上不利になるとかではっきりしてませんし、させる気もないようです。