side リン#2
リン視点です。
次は0時に更新されます。
間違えて1話分飛ばしたのを書いて予約投稿しちゃったから急いで書いたなんて言えない……ぼそ。
話のストック大事。うん。
いきなりテアに王立植物園に誘われたの。
私はテアと一緒なら通り道にあるお花畑でもいいんだけど、せっかく誘ってくれたんだし張り切っておめかししようと思う。
テアはいきなり行動を起こすからワクワクするんだけど、ちょっとは落ち着いて欲しいかなって。
さて、今日は白いワンピースで行こうかな。
ピンク色のショルダーバックを差し色でいれてっと。
テアは褒めてくれるかな?
髪はいつも適当に結ってるんだけど、今日はハーフアップにして行こっと。
前までは短めだったんだけど、髪を切ろっかなって話をした時にテアがせっかく綺麗な髪なんだから伸ばしてみたらって言ったから今は伸ばしてるの。
もしかしたらテアはロングの方が好きなのかも……
あっ、いけない。
気がついたらもう出発しなきゃ行けない時間。
王立植物園は意外と学校から近いから早足で向かえば間に合うかな?
魔道具の指輪でテアの位置を確認しよっ。
もうテアはついてるみたいだね。
ちなみにこの指輪は2人で作ったんだ。
私は指輪のデザインを考えて魔石をはめるリングを作る。
そしてテアが魔石に術式を書き込む。
どうせテアはテキトーだから術式が云々とかいう話はしないんだろうなぁ。
ちなみに術式は具体的に、細かい命令があるほど多くの文字を書き込まなきゃいけない。
だから小さい魔石に書き込むのは難しい。
テア曰く、魔法で書き込むから見てるより簡単だよって言ってたけど、私には無理かな。
さてテアがこっちに来た。
やっぱりテアは服のことを褒めてくれた。
けど、ハーフアップのことは触れてくれなかった。
気づかなかったのかな?
この鈍感!
はぁ……まあテアが楽しそうだしいいっか。
テアが手を繋いでいいって言ってきた。
ちょっと可愛いと思ったのは秘密。
だってテアが「えっ、かっこよくないの、僕。」って小声で言うんだから。
男の子っぽいかも。
寒いブースに来たらテアはどこからともなく出てきたコートを私に渡してきた。
マジックバックの指輪に入ってるんだって。
どうせならテアの着てたカーディガンを渡して欲しかったなぁ。
寒くてもそっちの方が嬉しいのに。
乙女の夢だよ。
もしかしたら私だけかもだけど……だってテアの温もりがあるんだよ?
そっちの方が最高じゃん!
次はゴデチアのブースだってテアが教えてくれた。
怪しい……
だってここまで次はなんだろうねって言ってたテアが教えてくれたんだよ?
ちょっと問い詰めてみたら誤魔化されたので黙っとく。
これが大人の女のよゆーってやつ?
……言ってみたかっただけだよ///
テアに話があるって言われてゴデチアの花が一望出来て夕日が見える位置まで案内された。
テアの話とは告白だった。
もちろん嬉しかった。
こんなロマンチックな場所で告白されて嬉しくないわけないじゃん。
そしてチラッと花の説明のとこで見えたんだけど、花言葉は「変わらぬ愛」だって。初めて知った。
私が知らなかっただけでもしかして有名なのかな?
どうせならもっと有名なバラとか「永遠の愛」って言う花言葉のアイビーにしないと伝わらないんじゃないってちょっと思っちゃった。
まあ、そんな水を差すような話は置いといて今はテアの用意してくれたものを素直に喜ぼう。
グチグチと文句を言われるって思われたくないしね。
さすがにこんな公共の場でのハグは断ったけど。
えっ?再開した時も公共の場だったって?
あれはあれ、これはこれだよ。
その後門限が近づいてたのでテアと一緒に夕日を眺めてから少し駆け足で残りを見て回った。
さすがに門限ギリギリで寮のエントランスにいる人は居なかったので約束だった、ハグをしてお別れした。
幸せ///
ちょっと細かい所を気にしちゃうリン。
確かにゴデチアは分かりにくかったかも……
でも最終的には幸せだったらしい。
上手くいって良かったね、 テア。