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14話、ゴデチア。

前回言った通り告白回です。


青春って感じです。

ふぅ。間に合った。

まだリンは来てないみたい。

先に2人分の入場券を買っとこっと。

リンが来たら早く見に行きたいし。

告白しようと思ってる場所はゴデチアという花が一面に咲いていて、夕日が見れる場所。

ゴデチアの花言葉は「変わらぬ愛」。

リンが知ってるかは分からないけど……


出来れば夕日が沈む時にこの場所で告白したいな。

この場所は順路の通りに進むと最後の方で上手く調整すれば時間を合わせられるかも。

問題は怪しまれないかどうかだと思う。


さて、魔道具の指輪のおかげでリンが近くに来たのが分かったので迎えに行くことにしよう。

多分リンも気づいてるはず。


「お待たせ、テア。」


「あっ今日は白色の服にしたんだ。似合ってて可愛いね。」


「ほんと?ありがと!」


「早速だけど植物園行かない?」


「いいよ。でも入場券買わなきゃ行けないよ?そっちは入場口だけど。」


「あっごめん。もう買ってあるんだ。先に言えばよかったね。」


「そうなの?ありがと。」


「どういたしまして。手、繋いでもいい?」


「いいよ。じゃあ行こっか。」


「うん。」


入場券を職員の方に渡した後、僕達は順路通りに進んだ。

ハルシャギクやバラ、ガーベラとか色々な季節の花を見ることが出来た。

この植物園は温室で温度が調整可能だから色々な季節の花を見ることが出来るんだって。


「この部屋少し寒いね、リン。」


「そうだね。テアは大丈夫?」


「うん。あっこのコート羽織って。」


「え?どこからどしたの?」


「あっまだ言ってなかったっけ?この指輪、マジックバックになってるんだ。」


「ふふっ。指輪なのにバック?変なの。」


「そうだね。でも意外と高性能なんだよ。」


「あっこの花可愛いよ。テア!」


「ほんとだ!なんて言う花なんだろう?」


「エリカだって。花言葉は孤独、寂しいだってさ。」


「僕はリンが居るから孤独と感じたことないなぁ。」


「私も!いつもテアの事考えてたらそう思うことはないね。」


「でもリンがいない時は寂しいかも。」


「でも今は一緒でしょ?お母さんからの許可貰って一緒に暮らせるようになりたいね。」


「うん!」


リンにあんなこと言われたら死んでしまうよ。

破壊力ヤバすぎる。


あっ夕日がそろそろ沈む時間だ。

ちょうど次がゴデチアの場所、ラッキー。


「リンそろそろ移動しよっか。」


「そうだね。時間的にもそろそろだし。」


「次はゴデチアのブースだよ。」


「そうなの?詳しいね。」


「…この植物園の目玉らしいからさ。調べた時に知ったんだ。」


「ふ〜ん。」


危なっ。バレるとこだった。

さて勇気出せテア!

ここで告白するんだ。

絶好の場所に来たし、時間もぴったし。


「リン、ちょっと話があるんだ。」


「ん?どうしたの?改まって。」


「あのね……僕はずっと前からリンのことが好きでした!友達とか幼馴染とかの好きじゃなくて恋愛的な意味で。だから…僕と付き合ってください!」


「……ふふっ。いいよ。これからもよろしくね、テア。」


「ほんとに?やったぁ〜!ねぇ!ハグしてもいい?」


「もう!だめ。ここはみんなに見られるでしょ。恥ずかしいもん。」


「えぇ〜。だめ?」


「……部屋に戻ってからならいいよ。」


「ほんとに?!」


「でもしっかり残りの花も見てからね。」


「もちろん!」


夕日に照らされたリンはいつもより綺麗で、いつもより少し違った笑顔だった。



その後2人で沈む夕日を見てからいくつかのブースを見て寮まで帰った。

さすがにこんな遅い時間に寮のエントランスにあたる場所にいる人は居なくて、2人だけだったので、約束のハグをしてお別れとなった。


後日、2人でお付き合いを始めたという内容の手紙を両方の親に手紙を出すことにした。

特に出さなきゃいけないとか言うルールはないんだけど2人で相談して出すことに決めた。


その日のうちに同居の許可の手紙が届いて、僕宛ての手紙には「まだ告白してないの?覚悟を決めなさい」という内容が書いてあったのでもう付きってるよ、とニヤニヤしてたのは秘密。




がっつきすぎるテア君。


無事に付き合えて良かったですね。

ちなみにテア君に届いた「早く告白しろや」という内容の手紙はリンのお母さん、テアのお母さんのどちらからも届いています。

後書きの段階で明記してないことに気が付きました。

すみません。


お父さん?ナニソレオイシイノ?

……妻には敵わないお父さん方でした。

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