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十人十色

作者: 浮世melancholy

「花一匁」 子供の頃に何度か遊んだ事がある

あの子が欲しい、その子は要らない

この遊びの裏話なども出回ってるが

そんな事は今はどうだっていい

当時はそこまで深く考えなかったけれど

改めて考えると悲しい遊びだと思う

最初に選ばれるのは決まって魅力的な子

あなたはどうでしたでしょうか

私は家でゲームしてたから知らないですけどね

産声をあげたその瞬間、いや


それよりも更に前


受精をした際に決まる人間性




「個性」




同じ環境下で同じ教育を受けて


同じ時間を2人で10年


備わった基礎の量は同等


それなのに何故 、同じ筈なのに


何故私は同じ様に生きられない、 何故




周囲からの期待値、友人の質


身に付ける物一つ


どれをとっても届かず 遠く


自分自身を見る事もせず


異なりを追いかけて無難に終わる


詰まらない人生、いつからだろう


それさえ分からない程に何も無かった




自分とは違う容姿、性格、価値観


「常識」「ルール」「一般的」


囚われるものが多すぎる


社会が無責任に貼る夥しいレッテル


誰が言いだしたか分からない幸福論




雨が降って傘をさす人の群れの中


傘をささずに踊る人がいてもいい


それが自由で個性だと言うのなら


私は「個性」を知らないまま生きてきた


世界に縛られただそれに忠実に生き


「個性」を知るには遅すぎた






他者との相違に積み重なる違和感を感じ


今更引き返せない生き様の中


自らが律した愚かな過去に潰され


声にならない断末魔をあげて死ぬのだろう


十人十色、選り取りみどり、多種多様

虹の七色が色彩の全てじゃない


人との差に臆することなく

自分の個性を大切に


個性を失った心に価値を見出すのは難しい

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