第1話 「紗希センサー」〜紗希パート〜
どうも皆さん、こんばんわ〜
どしよ、ノートとペンが書けなくなってきたぁ^_^;
maryです( 'ω')
今回は第1話の紗希パートですね、お楽しみ頂ければ幸いです!
では、ど~ぞ♪( *´∇`)_
皆さん、こんにちは!!崎國 紗希です♪
今日は、昨日の駅前にあるゲームセンターでのお話をしたいと思います♪
え?なんでこんなに機嫌が良いのか、ですか?
それはですね〜…………やっぱり、内緒ですっ♪
(ふふふ……兄さんにお姫様抱っこされた〜///)
え?なんですか?顔がにやけて変な顔になっている!?
うぅ〜……と、とにかく!今からお話をしていきます。て、照れ隠しなんかじゃないですってば!?
『7月10日』
世の中の大半の人達にとっては、そんなに大して気になることは無い日付だと思います。しかし!!私、崎國 紗希にとってはとても大事な日になります。
実はこの日、7月10日は私が愛する兄さんの誕生日なんですっ!!
兄さんが私と義理の兄妹になってから約3ヶ月。兄さんの高校の入学式の日。あの日、私はお母さんに連れられて兄さんの入学式に見に行きました。この時に私は兄さんと初めて出会いました。あの時の制服姿の兄さんは、私が出会ってきた誰よりもカッコ良くて!とにかくカッコ良かったです!!
……また、話がそれましたね(汗)。私はどうして兄さんを語る時はこんなに話せるのに、兄さんの前だとあんなに声が小さくなるのでしょうか?永遠の疑問ですね!
……あの、そんな可哀想な人を憐れむような目でこちらを見ないで頂けません?
と、とにかく!一旦話を戻します。ええと、どこまで話しましたっけ?
あっ、まだ何かについて話してすらいませんでした(汗)
ええと、私が言いたかったことは……そうです!私が兄さんに何か誕生日プレゼントを渡そうと思いついたんです!!
最初は、私が何か手作りのプレゼントを贈ろうとしてたんですが……私の器用さがあまりにも皆無すぎて、マフラーさえ作ることが出来なくて……。(というか、真夏なのにマフラーって季節外れもいいとこですし)
そこで私は考えたのです!
私の得意なクレーンゲームで、兄さんの好きなお菓子を沢山取ってこよう!と。(あとから気が付いたのですが普通に業務用スーパーとかで大量に買う方が良かったですね。)
そして、朝の兄さんとの会話に入りました。
……相変わらずですが、なぜ兄さんに暴言を吐くのですか!私!!
全く親の顔が見てみた……あっ。いや、なんでもないです(汗)
そして、兄さんに私の目的をバラさない様に着いてこないで!と念を押して出ていったわけです。
(本当は「着いていく」と言ってくれたら、兄さんとゲームセンターデートという事になって、最高だったのですが……。)
そして歩くこと20分、私はZEGAというゲームセンターに着いたのですが……
そこで私の人生で最悪の事態と遭遇してしまったのです。
そうです。店の中には1人やたらと体の大きな男の人が、取り巻きのような男性の方を2人連れて店の中を闊歩かっぽしていたのです。
私は、こういう時の対処法として、絡まれないようになるべく目線を合わさずに迂回して目的の場所に向かおうとしました。
しかし運の悪いことに、私が早歩きで目的の台の角を曲がった時に、先程の場所から移動してきた大きな男の人にぶつかってしまったのです!
すると、その取り巻きと思われる2人組が
「あぁ?なんだお前?」「アニキにぶつかっといて謝罪もなしかぁ?」
とドスの効いた声で私を睨んできたのです。
私はただでさえパニックだったのに、そこに2人組からの恐怖でただ震えるしか出来ませんでした。
すると、それを見た大きな男の人は2人を手で制して後ろに下がらせました。
そして、
「おう、嬢ちゃんすまんな。俺から見たら小さすぎて気づかんかったわ。すまんな。」
と軽めですが、謝罪をしてくれたのです!
「い、いえ!こちらこそよく見てなかったもので……こ、ごめんなさい!」
私も咄嗟に謝罪しました。これで私は「良かった」と内心ホッとしていた時でした。
大きな男の人が急ににやけて
「ところで嬢ちゃん。こんな所でたった1人かい?1人だと寂しいだろ?なんなら、この俺が一緒に遊んでやろうか?」
と無理やり誘ってきたのです。
私はこんな展開をマンガで見たことがあって、このあと着いていくと大変な目に遭うと知っていたので断りました。
すると、2人組が私の両脇を塞いできたのです!
「「グへへへへ」」
とニタニタ笑い近寄ってきます。
あまりの怖さに泣きそうになったのですが、そしたら大きな男の人が
「騒がれると迷惑だ、寝てもらう」
みたいなフレーズを言って、私に手を振り下ろしてきました。
―あぁ、こんな所に1人で行くんじゃなかった。兄さん、ごめんなさい……。
そう目を閉じ、後悔した時でした。
「ちょっと、失礼しますよ」
とどこかで聞き覚えのある声と共に、何かを止める音。
ゆっくりと目を開けてみれば、そこには頼れる私の兄さんの姿が!!
本来、知らないはずのこの場所に来てる兄さんを見て、私は
(兄さん!?どうしてここに!?)
と心の中で驚愕してました。
そして、いくつか会話をしたと思ったら、大きな男の人が構えを取り兄さんの顔に向かってパンチを放ったのです!
(危ない!兄さん!)
と、思わず目をギュッと閉じました。
私は、バキッ!とかガッ!と殴られる音が聞こえるかと思ったのですが、その後に私の耳に届いた音は
バチィ!と受け止める音でした。
すると、あのパンチを兄さんは何と片手でで受け止めていたのです!!
その後、兄さんは何かを呟いたあと大きな男の人の手首をもう片方の手でひねり揚げました。
すると大声をあげて大きな男の方はひっくり返りました。そして、兄さんが大きな男の人に向かって何かを言うと大きな男の人は姿勢を変えて兄さんに向かって土下座をしました。ふと両脇を見ると、2人組の人達も土下座をしていました。
それを見た兄さんは満足そうに頷くと、腰を抜かしてしまった私に向かってきました。そして、私の様子を見たあと、両手を伸ばしてきました。
私は起き上げてくれるのかと思い、同じく両手を伸ばしたのですが、何故か私の両手はスルーされてしまいました。
すると急に私を浮遊感が襲いました。
「えっ!?」
よく見ると、私の背中と両膝の裏のあたりに兄さんの手が入り私を持ち上げていたのです!!俗に言う「お姫様抱っこ」というやつです!
私は、恥ずかしかったのですが途中まで抵抗した後、大人しく抱っこされたまま兄さんに家に連れ帰られました。幸せな時間でした……。
と、これまでが昨日の一連の流れです。
え?私がニヤけてた理由が分かった?え、あ、いや、別にお姫様抱っこが嬉しかった訳じゃあ……。いや、嬉しくなかった訳では……って何言わせるんですか!!
もういいです!今回のお話はこのまでにさせていただきますっ!!さようなら!!
……いかがだったでしょうか?楽しめたでしょうか?1話と合わせてみると、よくわかると思います。
ぜひ、1話もご覧下さい♪
では、また次回!(^_^)/