終章 僕が神さまに伝えること。
「僕は、このような道筋を辿りました。」
僕は、これまでの話を神さまに話した。神さまもその場にいたわけだけれど。僕の口から、僕が言うことに意味があるのだ。
《汝が望む夢を示せ。》
「僕の夢。それは、僕自身が自分からアプローチして友達を100人つくることです。つまり、僕は神さまに頼らずに自分でがんばりたいんです。それと、神さまに言いたいことがあります。夢は、心の中に誰しもが持っています。
夢というのは未来への希望です。きっとみんな気づけます、自分の中にある夢に。もしも見失ったときは、友だちの力を借りればいいんです。そう、僕みたいに。」
僕は神さまに伝えた。得たことを。思いを。次が最後だ。
「僕は、あなたに夢を示しません。自力でなんとかします。でも、夢を見つける機会をくれて、ありがとうございました。」
《汝の言葉受け入れた。》
目の前にいるはずの見えない神様。気のせいか最後に笑ったような気がした。
白い世界が消え、僕はあのビアガーデンの前にいた。隣にカンちゃんも立っている。どうやらもう年は変わったみたいで、新年だと人々は盛り上がっている。
「カンちゃん、飲みなおそっか。」
「ええで、でももう悪酔いすんなよ。」
「わかってるって。」
僕とカンちゃんは前へ歩き出した。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次からは、とんでもない駄作にはならないよう気をつけます。




