第五回 魔導の都・赤馬関にて
今回はエッセイです。
問い掛け形式なので、何かありましたら感想欄にお願いします(*^^)v
筑前筑後は悩んでいます。
それは、オリジナル作品群「本朝徳河水滸伝」のラストをどうするのか?
つまり、108人の好漢を登場させた後の展開をどうするのか? という事。
選択肢は幾つかあります。
①朝廷の為に幕府と戦い、仲間を失いながらも本懐を達成する。
②突然の外国の侵攻に、幕府軍は敗退。その中で108人の好漢達は奮闘し日本を解放に導く。
③幕府が政争の果てに二つに分裂。未曾有の内乱に108人の好漢は第三局として介入していく。
①は原典の水滸伝がベース。②は皇国の守護者や幻想水滸伝2のパターン。③はガンダム00かな?
どれにしようかな? などと、考えていましたら――
来ちゃいました、西国随一の魔導の都・赤馬関!
赤馬関は赤間とも呼ばれ、今で言う下関です。
僕が、この場所を魔導の都と呼ぶのは、この場所には数多くの怨念が籠っているからで。その怨念については、耳無し芳一を読んでいただければお判りだと思います。他にも馬関戦争に第二次長州征伐。そして、大内氏が滅亡した防長経略。色々ありますよね。
さて、この赤馬関に導かれたのは、何も「唐戸市場」で寿司や河豚を食べる為だけではありません。小説と歴史の取材です。その為に色々と準備や段取りをつけたのですが、そこへ行こうと思い立ったのは、赤馬関に行く夢を見たからです(これマジです)。
きっと僕の頭に、何かが囁いたのでしょう。第四の道が、赤馬関にあると。
という事で赤馬関に辿り着いたのですが、まずは寿司と河豚で腹ごしらえ。長府へは何度も行ったので、その他の史跡を見学。そして帰ろうかとした僕の足は、自然と此処へ向かっていました。
赤間神宮!!
その時、僕の脳裏に
「よう来たのう」
と、いう声が聞こえました。
僕は、ハッとしました。
この神社には、〔あの方〕がいる!!
絶対不可侵の玉体でありながら、不運にも滅した〔あの方〕が!!
「振り向け……」
僕は声に従いました。
すると、そこには壇ノ浦!! 〔あの方〕が今も眠っておられる海なのです。
僕は、確信しました。此処まで、〔あの方〕に導かれたのだと。
そして、〔あの方〕が第四の選択肢なのだと。
その時、僕の頭にプロットが、まるで洪水のように溢れて来ました。
寿永4年3月24日。〔あの方〕が、この海に入水されました。
自分を家族を全てを奪った源氏を、武士を憎しみながら。
そして、約700年後〔あの方〕が突如復活。ありしも世は、源氏政権の最高傑作が日本を治める時代。〔あの方〕は、源氏を武家を滅ぼす為に、異形の軍を率い〔尊皇攘夷〕の旗を掲げて侵攻を開始。
異形の軍は、猪人間や犬人間、牛人間、蛙人間、馬人間、ウツボ人間、蛇人間など。それに武家を憎んで死んだ者が、〔魔人将軍〕として参戦。
天草で死んだあの人とか、三代将軍の弟とか、逆切れして即日切腹した人とか、或いはお兄ちゃんにぶっ殺された戦の天才とか、南朝の為に戦った河内のあの人とか、関ケ原で神君に盾突いた人とか。チート揃いです。
彼らは、百姓町人は抗わない限り殺さず、武家階級のみを殺していきます。それは〔あの方〕が、この国を支配する為。民は宝なのです。しかも混乱に介入してきた外国も撃退します。
その〔あの方〕の尊攘軍の前に現れたのが、108人の魔星の化身。梁山泊!!
これが、当地で思い付いた第四の選択肢。題して――
本朝徳河水滸伝幻想夢~天魔光臨篇~
どうでしょう!?
異形の軍は、魔法など使いません。ひたすら物理攻撃です。
しかも強さは、頑張れば人間でも倒せる程度。
甲兵:一流の剣客で倒せるレベル
乙兵:剣客なら何とか倒せるレベル
丙兵:武士なら倒せるレベル
丁兵:一般人でも何とか倒せるレベル
そして、彼らは人間の女と交じって子を成せます。
彼らは、武士やその家族だけを狙い、腐った幕府と武家政権を倒す為に戦います。
つまり、明治維新!
いや、明治夷神!!
ただ、問題が二つ――。
アルス●ーン戦記やベ●セルクを見ても判るように、ファンタジー色が強くなると賛否両論が強くなる。
そして、祟りが怖い!!
これを解決出来れば、第四の選択肢でもいいかなと(笑)
皆さまはどう思われますか??