表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

私の旦那様

 私、ユーラ リンカは、アスカ ナノールと政略結婚しました。

 結婚してから四ヶ月、旦那様の驚きの事実を知ったのです。

 ……旦那様は、若干の女性恐怖症だったのです。ある程度の距離を保てば平気と、旦那様がとても依存してらっしゃる(恋愛感情はお互いになく、友愛感情の意味合いの)親友様にお聞きしたのですが……、彼曰く、会話は慣れない状態では成立しないとおっしゃっていましたの。

 あの、常に女性に囲まれながらも……にこやかに王子スマイルを浮かべてらっしゃる……旦那様が、若干の女性恐怖症。その言葉を聞いた瞬間、最初は自分の聴力を疑いましたわ。


 でも、ですよ!? それなら避けられ続けていたのも筋が通るんです!

 旦那様に嫌われていたと思っていたので……、安心致しました。

 私のライバルは旦那様の親友様なのです、過ごしてきた時間は少ないのですが……、旦那様のことが好きなのは、親友様にでも負けない自信があります!

 確かにこの結婚は政略結婚でしたよ。でも、初めて逢った時に私は一目惚れをしました。……親友様に向けていた、心を許したようなあの笑顔に……。


「なぁ、ナギサ?」

「なんでしょう?」

「燃えてるぞ、花嫁殿」

「そう見えるだけですよ、アスカ」


 と、そんな会話をしているだなんて、考えごとをしている私に届くはずはなく、喋りかけることは出来なくても……関心を持っていてくれたこと知るのは、もう少し先の話になりそうです。



 この話はまだ続きます。次回は“花嫁殿”視点ではなく、別視点で書きたいと思っています。よろしくお願いします。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ