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〜序章〜 暗闇

この小説は連載中の中の一部です。

序章 上からの喧騒でまた目が覚めた。

数年前から上からの物音がひどくなり、俺はゆっくり眠る事ができないでいる。最初は物凄い振動がしてこの世の終わりがきたのかと思ったが、しばらくして収まった。静寂が戻ったのもつかの間。今度は、甲高い女の声が上から響きだした。それも一人ならまだしも、かなりの大勢いるらしい。昼間は女共の声が止むことはなかった。もう何年こうしていなけりゃならないのか。

「くそったれ……」毎日のように、口から吐いて出る言葉。俺は想像していた…あの女が俺を忘れ、幸せに暮らしている姿。

笑い 怒り 泣く、飯を食い 風呂に入り 暖かい布団に寝る。当たり前の生活を当たり前にしているあの女を想像し、俺は憎悪し、嫉妬を重ね、あの女を殺す瞬間を想像して楽しむ。

「誰が助けてやったのか忘れたのか??俺がいなかったら、お前はもう墓の中だった。いや…生まれ時から、土の中だった俺達には一番お似合いだな…」。 誰もいない暗闇に毎日のように愚痴る。それがこの暗闇の地獄の中での唯一の安息だった。数年前だ。俺の横に転がっている野郎のせいで俺達はエラい目にあった。気味の悪いガキにゾンビ…そして、俺の横にいるこの般若野郎に追いかけられて殺されそうになった。俺があいつを守ってやった。そうじゃなきゃあの女とっくに死んでやがるんだ…。 また同じ事を思い出す。

いったい、いつになったらまた外に出られる?いつになったらまた会えるかな?なあ…優…。

翔は暗闇に向かってまた誰にともなく呟く。

続きをお楽しみに。

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