第十九話ですじゃ
――第十九話 後書き――
『しかし、人物がどんどん増えてくな。大丈夫か?』
「さあ?」
『また出たよ、いい加減さが! みんな人物一覧とか載せてるだろ』
「そういうの、オレ見たことないぞ。全部とばしてるな。目次のサブタイトルに出てたら最初から無視して続き読むな」
『ヒト様の労作を……』
「だから、人物一覧とかいらんだろ」
『それで、どういった登場人物か覚えてるのか?』
「まさか!」
『おいおい』
「そんなん読んでる内に思い出すだろ。思い出せなきゃ、その程度の印象のキャラなんじゃね。わざわざ一覧見て確認するなんざ、時間のムダなんじゃね。その場のノリで読んどきゃいいんだよ」
『あいかわらずヒデーな。おまえ自分がテキトーだからって他のヒトもそうだとは限らんだろ。だいたい自分がそういう読まれ方されてたら、どう思うんよ』
「うーん……ストリー展開に新味とか気を使ってたら大丈夫だろ」
『ほんとか? おまえ他の作者の展開、憶えてるんか』
「いや、なろうの中の小説はテンプレばっかだから、さっぱり憶えてない。だいたい似たような話だから憶えてなくても問題無いだろ。その場のノリで楽しめばいいような話だし、いいんじゃね」
『うわー、言っちゃったよ! この人。今ので、またまたまたまたのまた敵作ったぞ』
「おれは誰の挑戦でも受ける!」
『それ前回やっただろ。もう一度いうけど、ごく低ポイントのおまえなんざ誰も相手にしちゃいねえ、って』
「ふっ、手ごたえの無い」
『ニヒルぶってほざいてるけど、零細弱小で手ごたえが無いのはオマエのほうだつーの』
「わが連合艦隊は無敵だ! 〇〇ちゃん帝国バンザーイ」
『歳とると他人のいうこと聞かねーからな、ホント』
「海ゆかば水漬く屍~山ゆかば草生す屍~行き行きて神軍!」
『ヒトの話し聞かんかい! しかしアレ、赤思想全盛期の映画だからとんでも内容じゃなかったっけ?』
「知らん」
『見てないんかよ!?』
「うむ。ちょっと言ってみただけ。オレの心の声だったら知っておろう」
『ちょっと脳内検索……わっ、ほんと見てねーよ』
「オレの中〇いる~いい加減〇奴ら~今しばらく~昼寝をし〇ろ~」
『なんだソレ古すぎるだろ、昭和歌謡かよ! 誰もわからねーぞ』
「オレもこのフレーズしか憶えとらん。昭和か平成かもわからんし」
『ま、確かに記憶に残りやすい歌詞だな』
「昭和か何もかも懐かしい」
『おいおい地球見て死んじまう、どこぞの艦長じゃあるまいし』
「森〇って良かったな。古代く〇て呼びかけ方もよかったし、今のヒロインの低年齢化した上に露出ばっか高い、カワイゲの無いヒロインとは大違いじゃねーかよ」
『また出たよ、懐古趣味。確かに〇雪はいいけどよ。今のだっているだろ、カワイイ娘』
「いるか? みんな18禁のゲームだかアニメだか、そんな絵づらじゃねーか。なんだあの過剰にカワイク見せようとしてフリーク化した気持ち悪い絵は? まだアレならプリ〇ュアとかの方がマシだろ」
『アニメーターさんたちが泣くぞ、オイ! だいたい18禁アニメとかゲームとか知ってんのかよ?』
「印象だけでテキトーに言ってますが、それが何か?」
『おまえのソレが、どれだけヒトを傷つけてるか分かってるんか』
「友達もいねえのに、オレがどうやって他人を傷つけるんだよ。仕事以外で喋る人なんか、ほとんどいねーぞ」
『読者様がいるだろ』
「心配するな、オレの書く話しなんざ、誰も気にしてねーよ。実際、オレも他人の書く話し気にしてねえからな」
『そんなんだから女にモテねーんだよ!』
「ああ、〇〇ちゃんがオレと結婚してくれれば……」
『ロクに話したこともねーのに何言ってんだ? 他探せよ』
「〇〇ちゃんじゃなきゃヤダ! 他はいらん。くれるって言っても受取拒否だ」
『始末に負えんな』
「うおーッ! 侍の時代が終るとしても、俺は最後まで剣に生き剣に死す」
『新撰組始末記のつもりかよ』
「退くな! 退く者は、この土方が斬る! 一本木関門を奪還せねば五稜郭は落ちる。進むのだーーーっ!」
『しかし敵の数が……うわあ』
「くっ、これまでか」
『総督! どこへ行かれるのですか!? 刀なぞで何をしようというのですか』
「こいつは皆と繋がっている。俺達の魂なんだ。な、近藤さん」
『総督ーっ』
「新撰組副長、土方歳三! 参る!!」
『ずとーん』
「新政府軍は土方の首級を血眼になって探したのですが、その在処はようとして知れず、ついぞ見つけることがかないませんでした。歳三は今もまだ函館山のどこかで眠っているのかもしれません」
『って、一本木関門跡って市街地のど真ん中じゃん! かろうじで緑地公園あるだけじゃん』
「えーーーっ、雰囲気でないよ、ソレ。ここは夏草の生い茂った丘陵地の遠景を見せる場面なのに」
『文句はグ〇グルアースか北海道に言え』
「オレにもロマンチックくれ、もち〇〇ちゃんで」
『ふざけるな! ホントの勇気も無いくせに!!』
「じゃまたねーっ」
◆◇◆
『改めて思うけど、ほとんど本文の内容関係ないな』
「人物増やしすぎなんじゃねえか? ってとこだけだな」
『そういや本文は条約あつかってたけど、あれ内容的に合ってるんか?』
「さあ? オレ外交官じゃないし、テキトーに調べた内容で書いてるしな。オレの知識はポーツマスの旗止まりだし、ググって確認した限りじゃあんなもんだろ。むろんファンタジー仕様にいじくってるぞ」
『ん? そういや日米和親条約って幕府の代表が記名しただけじゃねえのか? 議会は存在してないとして、天皇も将軍も幕閣の評定も承認してないんじゃねえのか』
「詳しくは知らんが、孝明天皇はそうでもなかったとおぼろげに記憶しているが、確かに攘夷思想の天皇周辺が承認するとは思えないな。日米修好通商条約とかも安政の大獄につながらんしな。批准してないんじゃないの、この二つの条約って。アメリカと事を構えたくなくて批准じゃないよって言えなかったんじゃねえのか」
『確かにあり得るな。当時、批准の概念があったのなら、だけど』
「あるだろ。一応は民主制国家が存在してるし、フランス革命なんかずっと前の事だろ。アメリカだって議会があるんなら、代表による条約締結の後の議会の承認とかなけりゃ民主制といわないだろ。米墨戦争は条約を結んで終結してるしな」
『ふーん、そういや日本の最近の条約って何だ? 議会とか承認してるのか』
「ラムサール条約とかハーグ条約とかじゃねえのか? さすがに承認してるだろ」
『ハーグって陸戦条約?』
「今頃、締結するか! そんな古いの、とっくにしてるだろ。子どもの権利なんたらだろ、確かもめてたから締結してないかもしれんが」
『児童ポルノとか禁止したやつか?』
「似てるけど違う。それはけっこう前だ。親の連れ去りとかの方だ。だいたいそれはハーグじゃなくてジュネーブだろ」
『南極条約とかってのもあったな。核弾頭を乗せたら違反とかいうやつ』
「それはガン○ムの中の話しだ。弾道ミサイルの首をビームサーベルで斬らないし、試作二号機に核を搭載したりしねえ、ってんだ。南極の平和利用がどうたらとかいう条約だろ!」
『そういや、今話題のTPPってどうなのよ』
「あれ締結するとまずいそうだ」
『なんで? ちまたじゃいいことばっかり言ってるじゃん』
「だったら何でもめる。マスコミいう通りにいいもんだったら、もめるか? もめねえだろ、普通」
『じゃあなにがダメって?』
「一言で言うのは難しいが、ずばりグローバル・スタンダードになるってことだ」
『え? それってイイことなんじゃね』
「たわけ! グローバル・スタンダードは別名、アメリカン・スタンダードだ。つまりアメリカのような社会になれってことだ、アメリカが経済活動しやすいようにな。国ごとの垣根を無くして商取引とか資本移動しやすくしよう、ってことだ」
『それが何でダメ? 確か企業だか経団連だかは発展のチャンスとかいってただろ』
「これも大雑把にいっちまえば、ごく一部の人間が超大金持で国の富の90%だか95%だかを持つような社会になるってことだ。残りの一般ピープルはウォルマートとかで安い賃金で働けってことだ。あるいはアメリカンドリーム破れてホームレスだ」
『論理が飛躍してね?』
「飛躍してねえよ。日本みたいに株主配当が少ないのはアメリカの資本家たちの不利益になる、ってことだよ。資本家とかが会社利益の大半をもってけば、従業員の賃金なんて安くしなきゃ会社の存続があやしくなるだろ。米韓FTAで資本家に搾取される韓国国民を見ろよ」
『つまりユニ〇ロの社長だか会長の狙い通り、世界同時賃金化になるってことか』
「一億か百万円かだ。百万の給料じゃユ〇クロの商品なんか買えるか! ってネットの中じゃみんな怒っていたらしいな」
『デフレが超加速するな、それ。食料品以外、誰も何も買わなくなるぞ』
「そういや、日本の農業はTPPで発展するとかいってたヤツもネットでみたな」
『さすがにマスコミでもいってねえだろ、そんなこと。みんなと言ってることと逆だよな』
「そいつは三橋貴〇とかのTPP反対論者は農協問題を農業問題にすり替えている、といってTPPで農協問題は解決するから、国際競争力のある農家は逆に経営力が強くなるといってたな」
『そうなのか?』
「その前に、おまえは農協問題を農業問題にすり替えるのはおかしい、と主張しながら、自分は農協問題をTPP問題にすり替えてるだろ、どういう思考方法だ! っといいたい。農協問題なら農協問題として解決すりゃイイだろ」
『あはは、おまえに看破されるなんて、そいつ詐欺が下手だな』
「ネットは匿名だからな。どっかの利益享受者じゃねえの? 少なくとも自身の名前も顔もさらしてテレビや本で主張しているヒトに対して、弾劾するのに自分のディティールをいっさい伏せるってどうなのよといいたいね。ちなみにオレは会社労働の給料で生活する人間だから、低賃金化と失職につながるTPPには断固反対だ。ついでに、そんな社会にしようとするヤツらはみんな敵だ。ユニク○の商品は死んでも買わん」
『なんか今日は左翼っぽくないか?』
「右翼も左翼もなか! 弱か立場んヒト食い物にしち、さらに儲けようとすんのんがキライなだけやち。そんなんが偉い思うちは間違いやけんね」
『おまえどこのヒト?』
「ちなみに本文中もテキトーに方言らしきもん書きゆるけど、関西人でん博多んヒトでんなかからね。だいたい合っちょるかどうかも知らんけん」
『全部エセかよ』
「それに論理のすり替えはしないからね、オレは。おかしなこと書いてるのは、たんに頭が悪いせいで何書いてるか自分でもわからなくなってるか、テキトーなこと抜かしてるだけだからね」
『ホントおまえ酷いな』