25話? おう! ◯ダハル。 コラ‼
「いやあ、またまたいい加減なこと書いてたな」
『あれか』
「そうワタ〇の会長の件。ぱんふぉ にも書いたけど、あの人って当選してたのね。落選確実って話しだったような気がしたんだけどね」
『誰か票入れたんだろ、つーことだな。だから確かめろって。テキトーにやらずに』
「誰だよ、ブラック・ミキティーなんかに票入れたヤツ」
『逆ギレするなよ。で、なんだその愛称的な呼び方』
「下の名前が美樹だから」
『イヤ過ぎるだろ』
「だから言ってるんだよ! モロゾ〇の子を産め!!」
『コラ! あの露助コーチの子供と決まったわけじゃないだろ』
「ならショ〇ジにするか?」
『ミキティーーーーーーーーッ! って、そっちもぜんぜん関係ないだろ』
「どっちも嫌過ぎるしな。だいたいあんなのが母親だったら軽く死ねるね。お客様に死んで詫びろって言ってるらしいけど、実際は自分に死んで詫びろって言ってるんだしな。そういう意識のあり方って、会社と自分が不可分な人間によくあることだ」
『その前にブラック・ミキティーは性別が男だろ』
「科学が進んだら男でも妊娠できるんじゃねーの。ぜひモ〇ゾフとの間に子供作って欲しいね」
『子供の将来を考えろよ!』
「確かに生まれてくる子供には罪はねーからな」
『親も別に犯罪者じゃねーだろ』
「うーーーーん。ビミョーかな。過労死とか自殺に追い込まれた従業員て、実際にいるらしいからね。ああいうの立証は難しいけど、人を殺していることには変わりないだろ。遺族は恨んでるぞー」
『それ考えると当選は確かに不思議だよな』
「日本人のメンタリティーも変わったってことだろ。そういうヤツだろうがなんだろうが、とにかく自分の生活さえ良くなりゃなんだっていいんだろうな。そんなヤツが生活良くするとはオレは思えんがな」
『それにしても、あらためて思うけど、おまえ本文と何も関係ないことばっか言ってるよな』
「そうか?」
『たまには本文内容に触れたらどうなんだ?』
「どんなんだっけ?」
『コラ!』
「冗談だよ。怒るなっつーの。で、なに言えばいいわけ?」
『うーん、たとえば主人公の戦機人の名前が無いわけとか。他はちょっと出ただけの戦機人でさえ機体名があるじゃん』
「その姿は~昨日までの~何も知らないわたし~ちょっと出ただけのセンキジン~」
『コラ! そんな昭和歌謡だれがわかるんだ。久保田早紀なんか若い奴が知ってるかよ』
「オレもよく知らん」
『若い振りするな。で、どーなのよ』
「黒い戦機人の名前は後で出す予定だ。今のところ主人公も知らないし、主人公に名前を付けるような感覚もない。愛機などとも思っていない感じかな。そういうべったりしたメンタリティーなど持ってないってことだ」
『パトレ〇バーの泉〇明もアルフォ〇スとか公用レイバーに勝手に名前つけてたじゃん』
「女の子だから許されるんだよ。ぬいぐるみみたいなもんだろ」
『警察で働いてるんだから女の子って歳でもないだろ』
「おまえが出した例だろ! だいたい自分の車とかバイクに名前つけてるヤツ一人でも知ってるか? S・キング原作のハリウッド・ホラーくらいしか知らんぞ」
『おれだって知らん。おまえのドッペルゲンガーにして心の声のおれに聞くな』
「うーん、でもイタ車のオーナーならつけてるかも」
『イタリア車?』
「痛車の方」
『ありえるな。偏見かもしれんが』
「初音ミクなら、やっぱミクだろ」
『ミクた~ん、萌え~。ってか』
「『気色悪ぃーーーっ』」
『あ、でも戦闘妖精も名前つけてたじゃん、雪風ってタイトルにもなってるし。おまえ雪風好きだろ』
「あれは飛行隊指揮官のブッカー少佐につけさせられたんじゃなかったっけ。零が自分から進んでつけたわけじゃねーだろ」
『かもな。あ、そーだ戦列砲艦カンルテンカク級って何なのよ?』
「なにが?」
『まず、戦列砲艦なんておかしくね。もともと単縦陣の戦列を作って砲撃する戦術を主用途とした大型軍船のことだろ。空飛んでたら単縦陣戦列なんて組めないし組んだらダメだろ』
「まず銃と砲の境界はこの世界の現代とほぼ同じだ。二十ミリ口径までが銃でそれ以上の口径が砲だ」
『またかよ。手抜きだろ。トルーキン先生が泣いてるぞ。ちゃんと細部まで創れ、ファンタジーなら』
「読み手に分かりやすくしてるんだよ。それとこの物語世界は昔から機動兵器があるんだから、広域戦闘の概念があると考えている。ソビエト赤軍みたく長大な戦線が軍事衝突点という考えで、それを支える戦列の核となる艦艇という意味で戦列砲艦なんだよ。そういうニュアンスで使えそうと思って採用したんだよ」
『いちおう考えてるんか』
「いちおうな」
『今、でっちあげてね?』
「ねーよ」
『じゃあ、このカンルテンカク級ってのも意味あるんか?』
「一応な。物語世界に古製代、中製代、新製代って戦機人の製造形式を示準として時代区分があるだろ。あれにあわせて、現実の古生代の生物の名前とかを、登場する戦機人とか飛空艇とかにつけてるんだ、基本的に」
『らしいな』
「オレの心の声なら知っとけ。で、カンルテンカクとは漢字で襤褸纏鶴と書く。帝国系の名前は漢字対応で適当に崩したり崩さなかったりしてるんだ。つまりわかる人はわかると思うが、襤褸を纏った鶴の漢音呉音を混ぜてカンルテンカクとしている。新生代にいた恐鳥類のフォルスラコスの意味が ぼろをまとったもの で、鶴というのはこの鳥が鶴の近縁だか系統じゃないかということなのでそうした」
『恐鳥類ってディアトリマとかの地面を走るでっかい肉食鳥ってやつだろ』
「そう。ティラノサウルスとかの獣脚類と似た生態を持つ捕食者だ。人間の祖先も食われてるんじゃねーか」
『今は絶滅していないよな』
「南米に似た生態の鳥はいるけど小さくて臆病らしい。哺乳類の大型肉食獣との生存競争に敗れて絶滅したらしい。飛べないとダメってことだろ」
『へえー、生存してたら面白いのにな』
「ま、飛べない鳥はただの鳥、ってことだな」
『飛んでる鳥もただの鳥だろ』
「アドリアの青い海を思い出す」
『むしろ飛んでる鳥こそただの鳥だろ』
「らららーららー」
『駝鳥もペンギンもエミューもキーウィもヤンバルクイナも飛べない鳥こそただじゃない鳥だろ。加藤登紀子のシャンソン風にらららーとか言ってごまかすな』
「カッコイイってことがどういうことか教えてやろう」
『すくなくとも、おまえのようなヤツじゃないわな。ポルコ・ロッ〇』
「ちくしょう!」
『と、いうわけでまた次回』
「次こそカッコ良く決めてやる」
『ムリだな』
◆◇◆
「しかし、よ」
『何が、しかし、なんだよ』
「あれだな」
『何があれなんだよ』
「またデタラメ言ってたな」
『何がだよ』
「ショコタンの歳だな。24とか言ってたけど28だったんだな、これが」
『ググッたんじゃなかったのか?』
「一応な。ただトップヒットしたヤツが古かったらしい。まさか4年も前のトピックスがいまだにトップヒットする何て思ってなかったんだ。何でかな? 普通ヒットしないだろ」
『おれが知るか。ナンにしろ、おまえがショコタ◯にまるで興味がない事がバレたな。何がアニソン・アカデミ◯だ、おまえは失礼なヤツだよ』
「しょーがねーだろ! ◯◯ちゃん以外は大して興味無いんだから」
『クリィミーマミのユウちゃんは?』
「アニメの上にロリだろ。しかし第一話をちょっと見たら、めちゃくちゃパンツ見せてたな。さすが昔のアニメだ。作画は酷いが今ではけして見ることができないリアルな表現だな」
『リアル?』
「超ミニ・スカートを履いてアクションしても、今ならロリのパンツは絶対に見えないからな」
『確かに不自然だな』
「ロリのパンツなぞ見てもしょーがないが、物理法則ねじ曲げるくらいなら、ショートパンツかスパッツを最初から履かせろよ、まったく」
『別にいいだろ。ファッションじゃん』
「不自然な動きは嫌いなの。そういや なろう でも不自然アクションが幅きかせてるよな」
『またケンカ売る気か?』
「その通り! けっこう良く見るのが、戦闘シーンのちゃんばら中に、簡単に相手の頭の上を跳び越えるやつだ。筋力強化とか魔法も無しにそれやっちゃ不味いだろ」
『何でだよ』
「オイオイちゃんと考えろよ。手に持った剣の刃渡りが短めに見積もって七十五センチくらいとしよう。まあ一般的な日本刀の打刀程度だ。江戸時代の侍さんが差してるくらいな。鎌倉期の太刀だともっと長いぞ。これに片腕の長さを加える。現代日本人の平均的な身長である一メートル七十センチていどとすると、リーチがそのくらいで片腕と肩幅引けば七十センチ位になるかな。これも七十五センチでいいや。これに肩までの高さ百四十センチを加えると、ざっと75×2+140で……いくつだ?」
『聞くな! おまえと一緒のおれも暗算など苦手にきまってるだろう』
「馬鹿?」
『おまえがな!』
「えーと二百九十だな三メートル弱だ。で、どーやって跳び越えるの? 頭の上を。助走距離を大きくとって背面跳びでもする? ちゃんばら中に」
『きっとギャグで書いてる。だからいいだろ』
「いや、真剣な感じだったぞ。ちなみにタイミングさえつかめれば、オレでも肩口なら飛び込み前転で抜けられるけど、それくらいなら斬っちゃった方が早いだろ。ぶった斬って足蹴にすりゃいいんだし、普通はそうするな。それで囲まれていても突破は可能だ。相手の体を近寄ろうとしてくる敵に蹴り飛ばせば、残りは一方向だけだ。十重二十重に囲まれていたら、そもそも頭の上も跳び越えられん」
『文句言うなよ、おまえより遥かにポイント高いからって』
「他にもムーンサルトキックとか胴回し浴びせ蹴りとか平気で出してヒットさせてるけど、あんなの実戦じゃまったく使えないからね。使ってヒットさせようと思ったら不意打ちだけだぞ。けして流れの中で出す技じゃないぞ。つーか無理」
『なんでだよ』
「胴回しにつなげる技は、予備動作を考えると拳の打ち下ろしか手刀ないし鉄槌だけど、これが相手にカウンター取られやすいような出しにくい技だから、これを出すための攻防が必要となる。さらにそこをクリアしても打ち下ろしなどの技と胴回しでは、間合いが三十センチていどは最低でも違うから、当たる部分が自分のふくらはぎとかになっちゃう」
『効くのか?』
「まるっきり効かんな。さらに良くみかけるのは、相手の凄い斬り落としの刃を、まともに受けきれない圧力だといって、こちらも斬り落としで合わせて相手の刃の横から力を少し加えて剣線を流す。なんてのがなぜかめちくちゃ多いけど」
『ダメなんかよ? 日本の剣術でも有りそうじゃん』
「むろん有る」
『ならいいじゃん』
「ただし、その技はそのまま相手を袈裟に斬ったり、小手を斬り落とす技だ。剣線を逸らしたら自然と相手の手首のあたりに刀身が落ちるぞ。位置関係を考えれば判るだろ。片手剣だろうが両手剣だろうが一緒だ。そもそも後の先が取れるような力量差がなければ使えない技だ。使えた時点でバッサリやって勝負は決まる」
『ほんと容赦ないな』
「長々と斬り合いするなと言いたい。そもそも、そのての合掌打とか斬りおとしは日本の剣術思想において発展した技法だから、何合も斬り結ぶような攻防など有り得んのだ。勝負の綾は刹那にある」
『それじゃアクションシーンが短くなるじゃん。迫力なくなるだろ』
「長けりゃ迫力あるもんでもなかろう。いい例が黒澤明監督の 椿三十郎 だ。最後の三船敏郎と仲代達也の果たし合うシーンはほんの一瞬だろ。それだけじゃなく屋敷に残っていた中間とかの下人を数人斬り伏せるシーンもごく短い。良質なアクションとは実際に動くシーンは短いもんだ。まったく無駄に長いアクションは退屈なだけだ」
『知らねーぞ。他の作者ががんばって書いたアクションシーンを全否定して』
「全否定はしてねーぞ。映像と文字は違うからな。ただ、やたらめったら長々と斬り合いしたりするのがおかしいと言っているだけだし、日本的な剣術じゃなくて盾と片手剣の西洋的な剣術なら長い剣撃シーンでも別におかしくないしな。日本の剣術をベースに技を組み立てたらフェイントすら使えないというのは知っておけ、つーんだな。使った瞬間にこれまた勝負は終わる。フェイント使った側の敗北でな」
『フェイントもダメなのかよ。それで一発逆転みたいなことみんな書いてるだろ』
「誘いくらいはやれるかもだけどフェイントは無理だ」
『なんでだよ』
「さっきも言った日本の剣術思想が関係してくる。例としては極端になるが示現流がそうだ。特に薬丸になるのかな。二の太刀要らずで始めの一刀に己の全てを賭けてくるんだぞ、その一太刀を外せば己の死を受け入れる覚悟で。今でも使われる慣用句の命を捨てる覚悟で、というのはむろんこういった剣術などの江戸期を通じて培われた武士の思想からきている。己の命よりも目的を果たすことを第一と考えているってこった」
『日本の剣術の技は、そういった思想の元に出来上がった技ということか』
「で、それがどれだけの凄まじいものかというと、受けた刀ごと頭から股まで唐竹割りにして地面に刀身を食い込ませる、なんて言われているしな。実際に幕末であったそうだ」
『それとフェイントが使えないのはどう関係するてんだ?』
「そういった自分の生死を度外視して斬り込んでくるんだぞ、フェイントなんか掛けようとした瞬間に機を見て全身全霊で打ち込まれたら終わっちゃうだろ。まさに剣ごと真っ二つだ。そういったフェイントとかの西洋剣術とは勝負の綾が別の次元にあるってこった。フェイントなんか相手を引っ掛けることで自分ができるだけ安全に勝とうとするもんだろ、相打ちならば上等、大義のためになら、たとえ自分がここで屍をさらすことになろうとも相手の腕一本を斬れば、後に続く者が斬り捨ててくれるなんて奴にフェイントなんか通用するか」
『ちゃぶ台ごとひっくり返すようなもんか』
「そういった思想でできた剣術だから、その技の本質が長々と斬り合うことを否定しているんだよ。つまりオレがそういったこと書いてるヤツにケンカ売ってんじゃなくて、そういったこと書いてるヤツが日本の剣術にケンカ売ってるんだよ。技の術理を否定するってことはそういうこった」
『ま、ネット小説だしいいんじゃね』
「まーな。オレもいいかげんテキトーだしな」
『それは直せよ』
「いつかな」
『今、直せよ。やるなら、今でしょ』
「怠惰な人間に耳の痛いこというな」
『だめだこりゃ』