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2.小さなオレンジ色の炎

本作では、

愛情に飢えている2人の嘆きを

テーマにした、

心痛い、でも、なんだか、暖かくなる

ヒューマンラブストーリー、サスペンスで

お互いの傷跡、嘆き、生い立ちのせいで、

交差する恋愛が描かれている

真っ暗なリビングに、

小さなオレンジ色の炎が2人を暖かく、

照らす......


さっきまで、いやずっと........

苦しかった、辛かった、寂しかった、

生きる意味を探し回ってた、

誰かに必要とされたかった.........


でも、、


サクの方を向く.......

涙が出そうになった.......


今までとは違う、心地よさが、

私を包み込んで、心が満たされる.....


なぜなのかは、わからない......

だけど、同じものを感じた.......


ソファーの下に、

2人で、座っているだけなのに、、


すると、サクが


「どした?」

「なんか、あった?」


頑張って、

涙を流さないように、

顔を背けた.....


「なんでもないよ.....」

「サクって、いくつなの?」


話題を変えて、大丈夫なふりをする


「22.....」

「オトは?」


「25」

「年下なんだね」


「うん.....」

「年下.....」

「オト、俺と同じくらいに、見えるけどね」


「それは、ありがと......」


「俺、年上好きだよ......」


「いきなり、どしたの?」


2人が無言になりはじめる.......


お互いに、恥ずかしくなり、話題を変えようと

必死に考えるが、まとまらない


「俺、着替えてくるわ」

「さっき貰ったやつ」


ニコッと笑って、その場から離れるサクを

見つめる.......


オレンジ色の炎が、さっきよりも、

少し大きく揺らめいてる感じがする......


しばらくしても、

サクが中々、帰ってこないので、心配になり

廊下の方を歩く.....


吐いてる音がする.....


トイレのドアが閉まりきっていない......


深いため息が聞こえる......


サクの荒い息づかいが、聞こえる........


咄嗟に、ドアを開け


「どしたの?」

「ねぇ、大丈夫?」

「苦しいの?」


サクは、酷く疲れきっている.....


苦しそうに、吐いてる姿を見て、

サクの隣に座り、背中をさする


サクの片目から、涙が一粒

綺麗に、流れだした......


「ごめん....」

と呟く、サク


「仕方ないよ」


さっき、渡した服に吐いたものが、

ついてしまっている


サクもそれに、気付き


「ごめん.....」

「せっかく、くれたのに....」


「いいよ」

「もともと、捨てる服だし」

「気にしなくていい」


サクが壁にもたれて、座り、

オトを見つめる......


オトがサクの方を向き


「洗濯しとくから、違うの渡すよ」


「うん...」

「なんか、さっきから変な感じがする」

と言いながら

自分のおでこに、手を当てるサク


「熱?」

「体温計持ってくるから」

「ベット行って、待ってて」


しんどそうに、寝室に向かうサク.......


寝室に向かい、体温計をサクに差し出す


「測ってみて」

「鳴ったら、教えて」


「わかった」

「ありがと.....」


ソファーで、待ちながら、

揺らめいてる炎を見る


「鳴ったよ....」


「何度だった?」


「37.8分.....」


「微熱だね.....」

「薬あるから、これ飲んで」 


「うん」

「あのさ....」


「どしたの?」


「なんでもない......」


「いや、何か言いたかったんじゃないの?」


するとサクが小さく呟いた.....


「寝るまで.....」

「俺の横に居てほしい.....」


その言葉が、、

眠っていた奥底に息吹きをかけはじめた......


「いいよ.....」

「横に居てあげる.....」

「待ってて.....」


恥ずかしそうに、下を向き

コクリとする、サク......


寝る前の準備をして、

サクのもとへ、向かう.......


寝室の引き戸を開け、

ベットに横になっている

サクの横に、腰掛け、

サクの方へと、視線を向ける


「ありがと....」と言い、

静かに目を閉じるサク


「このまま、熱上がらないと、いいね.....」


「治るよ....」

と不安そうに、呟く


何を聞いたらいいのか、

わからず、傍にしばらく居た......


「オト.....」


「ん?....」


「ありがと.....」


「なんもだよ....」


「俺、」

「熱が恐いんだ.....」

「本当に....」

「トラウマなんだ....」


熱が恐い?

その時は、

よく、わからなかった.....


「わかんないよね.....」


「今は、ゆっくり休んで」

「話せるとき、話して.....」


「うん.....」

「男のくせに、おかしいよな....」


サクの目がトロンとして、

眠そうに、目を擦る......


サクに、

棒つきキャンディーを手渡す....


「本当に辛いとき....」

「食べて....」

「元気になるから....」


嬉しそうに、笑みを浮かべるサク....


「何味?」


「さくらんぼ」

「美味しいよ」


大事そうに、棒つきキャンディーを

握りしめるサク......


「お話して....」と呟くサク


その場で、偉人の幸せいっぱいの話を

ゆっくり、話し出すオト


「昔、孤独な青年が居ました」

「彼は、壮絶な経験を過去にしていて」

「それでも、夢を諦めなかった」

「いつか、報われると」

「信じてたから....」

「だけど、決して楽な世界ではない」

「そう思っても、夢や希望を忘れなかった.....」

「彼には、強い志が常に、頭にあった」

「今では、彼は誰にも負けないくらい、

英雄になった」

「そして、彼は孤独ではなく、

その経験を宝にした」

「今では、世界のヒーローになった.....」


サクは安心したように、

棒つきキャンディーを握りしめたまま、

眠りについていた.....


そっと、その場から離れ、

リビングへと戻った


心地よかった......

とても、幸せな気分に浸ったまま、

ソファーに横たわり、深い眠りについた.........

オレンジ色の炎がオトを優しく、

照らし続けたまま..........


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