クーデレキャラの可能性あるよな、、、?
自己紹介。それは、初対面の人間の印象を決める大事なコミュニケーションである。
しかし、時たまにそのコミュニケーションを間違えてしまうものが存在する。それが、、、
嶋木 悠斗だった。
コソコソ。ヒソヒソ。
明らかに陰口を言われている雰囲気がぷんぷん感じる。担任である、九条 静香でさえ居心地が悪く感じてしまうほどの負のオーラが教室に滲み出ていた。
「あーうん。じゃあ昨日できなかった自己紹介をしよう。嶋木お前はやんなくていいからな。この自己紹介の後は隣の席の人と、会話をしてどんなやつか把握しとけよー」
「「「はーい」」」
「じゃあ1番から」
「はい。私の名前は〜」
順当に自己紹介が進み全員終わった。そして、全員の自己紹介を聞いてわかったことがある。このクラスは、、、かなりレベルが高い。
ある人は既に中級の魔法を習得していたり、ある人は一人前の魔法使いとして認められている者もいた。
なぜ、俺がここにいるのだろうか、、、。心当たりは一つだけ。体外魔法行使技術だろう。
この技術を習得しているものは数少ない。
つまり、俺が魔法を使うために練習したこの高等技術が己の首を絞めているということだろう。
俺、やってけるかな、、、?
「はいじゃあ全員自己紹介も終わった事だし、じゃあ隣のヤツと10分会話なー。話してねぇやつは放課後に私の目の前で会話することになるから覚悟しとけよー?」
さらっと恐ろしいことを言う九条先生。
そんなことを言われたら、話すしかないだろうがよ、、、
「あー。よろしく、あらゆる悪評で知っていると思うけど、嶋木 悠斗。最弱の魔法使いです」
「、、、、、、如月 春菜」
ただ一言、嶋木の言葉に対する返答はそれだけだった。そして、その表情は嫌悪が隠しきれていなかった。
如月、、、か。聞いたことあるな。有名な魔法使いの家系だった気がする。使える魔法は確か、、、
霊魔法、、、だっけか。
「如月さんってあれだよな?有名な家系の。霊魔法を使うって聞いたことがあるんだけど、霊魔法ってどんな魔法なんだ?」
「、、、言わなきゃわかんないの?」
あぁ、みんなこの反応をする。されすぎてもう慣れたよ。
「いやさ、九条先生もやれって言ってたし。俺のことが嫌いなら答えた方がいいと思うぜ?放課後残る方が嫌だろ?」
「、、、、、、、、、わかった言うよ」
かなり間があったな。そんなに嫌か?まぁいいけどさ、、、
「あなた、幽霊は、、、わかる?」
「あぁ。知ってるよ。生物が死んだ時にその遺骸から意志を持つ陰子が出てくる。その陰子を特別に『霊』って表現するんだろ?」
嶋木はどこからか覚えた知識を思い出しながら、知っていることを言った。
その嶋木の説明に満足したのか、コクっと小さく如月は頷いた。
「そう、、、それが霊。私は霊を操る魔法を使うの」
なるほど?いまいちどういう魔法で何ができるかはわからんが、これ以上言いたくなさそうだし、そこは想像するしかないかな。
「それで、貴方はなんの魔法が使えるの?」
如月は相変わらず棘のある口調で、嶋木に質問する。
苦笑いをしながらその質問に答える。
「うん、、、俺の魔法は体外魔法だよ」
「あっそう、、、すごいね」
、、、淡白!!いやね?仕方なく聞いてきたのはわかるけどさ!もうちょいなんかあってもいいだろ!
あっそう、、、はないだろがよぉ!!?
内心で深く、、、深く傷ついていると、静香先生が会話を辞める指示をする。
「んじゃ、お前らも親交を深められたところでね、これからの学校生活の話をする」
「まず、うちの学校は知っての通り魔法や魔術を学ぶ学校だ。だがな、年に二人くらいは通常科目を学ぶことはないと勘違いしてるアホが居る。たしかに他校よりも魔法教育に力を入れているが、しっかり勉強もすること。日程は、、、」
丸一限分の時間を使い学校生活の説明を静香先生はしていた。乱暴な物言いの割には案外説明が丁寧で、わかりやすかった。
これは、担任ガチャ大当たりだな、、、
そんな、ふざけたことを考えるとあっという間に下校時刻になった。
ショートホームルームを終え、下校の準備をしていると声をかけられた。
「なぁ、ちょっとこのあと時間あるか?」
誰だ貴様。まず名乗れや!
「ちょっと話したいことがあるんだ」
だから名乗れ!!!、、、あぁークソ、、、どうやらまだまだ、イベントはあるようだ、、、なんなんだろうな、、、カツアゲかな。
痛くならなければいいけど、、、




