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夢はいいんだ。リアルがダメなんだ、、、

寝たり、気を失ったりすると必ず見る夢がある。

夢の中の俺は魔法の才能に恵まれていて、最高ランクの魔法使いで周りからチヤホヤされていて、友達もいてもちろん恋人もいる。

夢の青春ライフを送っている。そんな夢だ。

だが、現実は、、、


「、、、起きたならとっととベッドから降りれくれますか?貴方みたいな最底辺に使うベッドがもったいないんですよ」


看護師からも疎まれる真逆のリアル。あまりにも嫌われすぎている。勘違いして欲しくないが、最底辺だからといって普通はここまで嫌われないものだ。

それはまぁ、ある程度差別したり嫌う人はいるが、それでも普通の人間関係は築ける。

俺が、ここまで嫌われているのは家系が原因だ。

家系と言われたらもう察しが着くだろうが、俺の両親は日本の中でも三本の指に入る大魔法使いである。

ありとあらゆる魔法を使いこなし、『創造魔法』という最高位魔法の使い手とかいうチーターが俺の両親だ。

そんな両親から生まれた、落ちこぼれが俺。

まぁ、両親のことは恨んではいない。仕方ないことだし、何より両親は俺を愛してくれている。

落ちこぼれで失望するわけでもなく、ただただ普通の息子として期待してくれている。

そんな両親のことが俺は好きだ。

しかも、俺には最強の姉さんもいるし大丈夫だろう!

うちの家系は、俺の代で終わることはなくて良かった。

、、、姉のことはあまり好きではないが。

まぁ、つまりそんな誰もが羨む家計に生まれたのに落ちこぼれである俺のことを皆、嫌っているということなのだ。


「、、、あの、本当に早く降りてください」


「おっと失礼」


ぼーっとしてたら怒られてしまった。

ん?しかも今日入学式で、その前に俺はボコされて多分病院に眠らされてるんだよな?


「、、、すいません。最後に聞きたいんですけど、俺どんぐらい寝てました?」


「、、、丸一日です」


ファーwwwお、終わったぁ!ボコされたのが原因だが、事情を知らない人からしたら、

入学初日、落ちこぼれの生徒サボる。

っていう、終わってる字面になっちまう!俺へのヘイトが加速する!金キノコ以上の加速をしてしまう!

そう考えた嶋木は、少しでも罪を軽くするため急いで学校へと向かう。

さて、ではこれから嶋木の行く学校の説明をしよう。

嶋木の通う『私立魔法専攻育成高等学校』は創立270年を迎える由緒ある素晴らしい学校なのだ。レンガ造りのその校舎は古さを感じながらもどこか、異界チックなその雰囲気に憧れを持つものも多く、ここに通えたものはほとんど出世すると言われるほどだ。

だが、そんな偉大な学校のためやはりルールは厳しく、落ちこぼれで遅刻してきた嶋木が許されるはずがなく、、、

現在、嶋木は担任となる人物に問い詰められていた。


「で?お前の言い分はなんかあるのか?」


「う、うっす、、、気絶して病院で寝かされてました、、、」


嶋木の座っている座席の真正面に仁王立ちで佇む目つきの悪い黒髪ロングの美女が、キッと嶋木を睨んで強大なオーラを放つ。

そのオーラに、体外の魔力には人一倍敏感な嶋木は萎縮する。


「そ、そんな怒んないでくださいよ。九条先生、、、」


そう、あくまで日頃の態度を貫く姿勢を見せる嶋木に九条くじょう 静香しずかははぁーと思いため息をつく。


「、、、お前はただでさえ才能もないクソ魔法使いだ。そんなお前が、今教室に入ってみろ?どういう反応をされると思う?」


「それはそれは、手厚い歓迎(軽蔑)を受けるでしょうね!」


「、、、まぁ、多分お前の考えてる歓迎の意味であっていると思うが、、、」


嶋木の返答に若干引きながら肯定する。

そして、真面目な顔を浮かべて聞く。


「、、、お前は大丈夫なのか?」


その質問に、嶋木はすぐには答えられなかった。

数秒、沈黙が続く。雨音が微かに聞こえる。

その雨音を聞いて、嶋木は桜の花が散ってしまうな、、、などとどうでもいいことを考え、そして、、、ニヤリと笑みを浮かべる。


「教室に入った時の知らない人々の反応なんてどぉーでもいいっすよ」


そう、言い切った。


九条はほんの少しだけ、驚いた反応を見せて瞳を閉じて言う。


「、、、言っておくが私もお前が嫌いだ」


「えぇ!?せ、先生だけは味方だと思ってたのに、、、!」


「でもな。まぁ、魔法使える手助け位はしてやろうとは思う」


突然の、カミングアウトで驚く嶋木だったが、その後の九条の発言にぷはっ、と声を漏らしてつい笑ってしまう。


「、、、何がおかしいんだ」


「いや、、、ツンデレじゃ、、「殺すぞ」、、はい、、、」


まだまだ、溝は埋まらないようだ。

















先程あんなことを言っていた嶋木だったがいざ教室の前に立つと、やはり緊張で死にかけてしまう。


「えー。じゃあ昨日の入学式に来れなかった、不覚にも私たちのクラスになった、落ちこぼれのクソ生徒が来る。皆、暖かい軽蔑の目で見るように」


、、、なんちゅー紹介の仕方やねん!もっとあるだろぉ!?担任!!!


「えーどうもおはようございます!落ちこぼれです!」


精一杯の元気を言葉に込めて挨拶をする。反応は、、、


「「「、、、、、、」」」


沈黙だった。


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