プロローグ 「記事タイトル:伝える、って愛しいことでした」
noteを書く理由は人によってさまざまと思います。
自己紹介。
日記やブログがわり。
写真置き場。
怒りや萌えなどの感情の吐露の場。
導線。
読書などの記録置き場……。
でも、一部の人にとっては、ここは「まったりする場」ではないのだなぁ、って。
(やれコンテストだ、企画だ、創作大賞だ~って、たまにガツガツすることもありますよね。まったり派の方には「怖!!」って思われてるかも。毎度お騒がせしております……。笑。)
今、少しずつ「レビュアー」という自分の本質の欠片を「仕事の種」として考え始めたこの私にとっても、様々な形の「創作」と関わっている、私の友人たち――フォロワーさんたちにとっても、きっとそうですよね。
ここにはまだ「稼ぐこと」に繋がっていない仕事や、「賞を得ていないアマチュアたち」の仕事や、「たとえ素晴らしい仕事であっても、関わりのない人たちにはよく分からないもの認定された何か」だったり、「仕事とは認定されなかったものの、潤滑に場を回すもの」などという、いくつもの仕事の種のようなものが、人知れず埋まっていると思うんです。
芽吹くかどうかも分からないまま、みんな日々、noteを書いているんですよね。
そして誰かに確実に届かせること。
その際、いかに効果的に届かせるか。
それこそが、「仕事の成果」に直結しているという……。
だから、noteって、私たちにとっては「インフラ」とか「プラットホーム」なんですよ。
もはやなくてはならないツールなんです。
そんなnoteが生まれて、もはや十年以上。
生活の一部にまで浸透しているし、一喜一憂、時には大小のトラブルもを引き起こしたりして……。
これはコミュニケーションだから、当然そうなるんですよね。
この世には色んな人がいて、合う人合わない人、時には合わないけれど情報だけは追いたい人、なんていう人もいる。
人の気持ちは複雑だなって。
それでもみんなが誰かをフォローして、フォローされもして、スキのボタンを押して押されて、noteに記事は増え続けるんです。
きっと誰かに何かしらが届くはずだと信じて。
その陰で、全ての記事を消して去っていく人もいますね。
知ってはいたけれど関わることがなかった人、知ることも関わることもないまま去っていった人。
その中には、時には私が傷つけてしまった人も、もしかしたら、いたのかもしれないです。
行き交う人の気配に、各々が色々なことを考えて。
言葉は人に届いたり、届かなかったりを繰り返して。
けれども、何かが少しでも誰かに伝えられたなら。
その喜びを一つずつでも積み上げていけたなら。
ここは私たちにとって、とても愛しい場所になるのかなって。
だから、私は私自身の意志で――今日も、noteを書き続けています。
【「♯私がnoteを書く理由」コンテスト、堀紗由美(ペンネーム・ゆざまし白湯)の記事より抜粋】
こちらは物語投稿サイト「Tales」に2025年の6~7月にかけて連載していた「note創作大賞」のお仕事小説部門の応募作品の転載です(完結済)。
note舞台の創作系お仕事小説となっております。noteご存じの方、創作お仕事をされている方、文学フリマなど1次創作イベントが気になる方。
面白いと思って頂けましたら★~★★★★★で評価お願いします。