表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

痩神覚醒へのキャロリー

ゾウ神の復活により、各地でゾウ神部隊の勢力が急激に拡大し始めた。彼らは甘美なる誘惑の霧を広げ、人々をその力に取り込んでいく。


痩神部隊は各地で必死に抵抗を続けていたが、その勢いには抗えず、次第に劣勢に追い込まれていった。



「痩神部隊の前線が崩れ始めています!」司令部本部からの報告を受け、クロフネピリーのピリー隊はすぐさま増援部隊として派遣されることになった。


ピリー隊は痩神部隊の中でも屈指のエリート部隊であり、戦局を一変させる力を持つと言われている。


「ゾウ神を止めるには、痩神を目覚めさせるしかない。」クロフネピリーは、深刻な表情で言った。

「だが、そのためには、ある特別な力を持つ者が必要だ。」



クロフネピリーは戦地に赴く途中、ティニカクヤセ隊の基地に立ち寄った。基地では、茶団子丸とくりいむ子がトレーニングを行いながら、ゾウ神の影響に抗っていた。


「茶団子丸、くりいむ子、君たちの力が必要だ。」クロフネピリーは真剣な眼差しで二人を見つめた。


「痩神を目覚めさせるためには、膨大キャロリーを燃焼させ、そのエネルギーを引き出す必要がある。その役目を果たせるのは、ニキゾウ、ロキゾウのキャロリーを持つ君たちだけだ。」


「私たちだけ……?」くりいむ子は驚きながらも、クロフネピリーの言葉の重みを感じ取った。


「そうだ。ティニカクヤセ隊はその矛盾の中で鍛え抜かれた特殊部隊。君たちの覚悟と努力が、痩神を目覚めさせる鍵になる。」


茶団子丸は少しの間考え込んだ後、頷いた。「今がヤセ時だ、くりいむ子。僕たちの力で、この危機を乗り越えよう。」


「もちろんよ、隊長!」くりいむ子も決意を込めて拳を握りしめた。


キャロリー燃焼作戦

クロフネピリーの指導のもと、茶団子丸とくりいむ子は膨大なキャロリーを消費するための特訓を開始した。それは、これまでに経験したことのない過酷な有酸素運動だった。


「まずはランニングだ。とにかく走り続けるんだ!」ピリー隊のメンバーが、二人にランニングマシンを指示した。速度が徐々に上がり、息が切れそうになる中でも、二人は必死に耐えた。


「次はジャンピングスクワット!全力でやれ!」体全体を使い、限界までジャンプする動作が続く。

「くっ……これが痩神を目覚めさせるための試練なのね……!」くりいむ子は汗だくになりながら、必死に動き続けた。


「お前の限界はまだ先だ!行けるぞ、茶団子丸!」クロフネピリーの声に背中を押され、茶団子丸も全力でトレーニングに打ち込んだ。



二人の必死の努力が実を結び始めた。過酷な運動を続けるうちに、体内のキャロリーが燃焼され、そのエネルギーが視覚的に現れ始めたのだ。


「見ろ!茶団子丸、くりいむ子、君たちの体から光が……!」クロフネピリーが驚きの声を上げた。


二人の体から放たれる光が、周囲の空気を変えていく。それはまるで、世界中に広がるゾウ神の甘美なる力に抗うような、清らかなエネルギーだった。


「これが……痩神を目覚めさせる力……?」くりいむ子が息を切らしながら呟いた。


「まだだ。痩神を完全に目覚めさせるには、さらにキャロリーを燃焼させる必要がある。」クロフネピリーが真剣な表情で言った。


「最後の仕上げだ。二人とも、もうひと踏ん張り頑張るのだ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ