やりとりのはじまり
姪っ子が10歳の誕生日にスマートフォンを買ってもらったらしい。
初めてのスマホがとにかく楽しいのか、知り合いにLINEアドレスを聞きまくっていて、叔父である僕にもLINE交換の要望があった。断る理由もないため、当然教えた。
『おにーちゃん! こんにちは!』
LINE交換をしたらすぐに、そんなメッセージが届いた。おにーちゃんとは僕のことだ。
そう、姪っ子には兄弟がいないためか、僕のことを『おにーちゃん』と呼んでいる。
何だその呼び方は。ふざけているのか? あざとい。
まあ実際、僕はギリギリ20代なのでおじさんよりはおにーちゃんと呼ばれた方が嬉しくはあるのだけれど......。
さて、メッセージのやりとりをして分かったことだが、そんな姪っ子のクラスでは現在「なぞなぞ」が流行っているらしい。
姪っ子もなぞなぞの本をたくさん読んだり、なんと自分で考えたりしているらしい。
なのでLINE交換した翌日から「おにーちゃんに見てほしい」と、姪っ子自作の新鮮な「なぞなぞ」が毎日LINEで送られてくるようになった。
可愛らしくも低レベルな、すごくカスみたいななぞなぞが。