もとよりそのつもり
「ユナはユナはどうしたっていうんだ」
ファルークは眉間にしわをよせる。
「姫は父上の気分を害したらしく、他の者言うこと聞かず独房につれてかれた」
父上はルセなんてどうでもいいのだろうか?その事によってヤカモズ国内での立場、ヨウ国との交流が駄目になるかもしれないのに。
ファルークの目にはファルーク様と声をかけてきてくれる人々の顔が浮かんだ。
「ところでユナンがでてくるんだ?」
姫の話を話をしてるのになぜかファンリーの口からユナン(ユナ)の心配だった。
あっとファンリーは口を押さえる。
ファルークなら話して大丈夫だろうとファンリーは本当の話す。
「姫のユナンがなぁ。父上に露見すればまず殺されるだろう。ユナンが女だったらなぁ。女ならひどい目にあうが命は助かっただろうに」
ファルークからでた言葉は何かひっかかるが今はそれどころではなくユナの事が心配だ。とりあえず兄上に会いに行こう。
心配なのかファルークもついてきた。
「兄上。ユナが捕まったそうです」
「そうか。なんとなくそうなるだろうなと思った」
文佑はテルマの事を伝えにきたヤムをみる。
「では、なぜ?」
「もとよりここにいる意味は姫が途中で捕まった時に対処できるようにいただけだ」
「兄上!」
「もとより、そのつもりでつれてきただろう」
文佑はファンリーに冷たい視線をおくる。
ファンリーは下を向いてだまる。
「城を出て来たのは好都合だ。我が国の商人の横暴も報告したいしな。国にこのまま帰る」
ファンリーは唇をかむ。
「兄上、もういいです」
ファンリーは城に向かおうとする。
「助けたいなら身分証をおいていけ。お前が捕まっても助けない」
「わかりました」
懐の中から身分証を文佑に投げつけるように渡す。
ファンリーは後ろを振り返らず城にむかう。
ヤムが心配そうに文佑に近づく。
「もしかして私がテルマの事をお願いしたからかい」
文佑にヤムは問いかける。
文佑は黙る。
「そうなんだね」
文佑は少し考える。
「ヤムさん、あなたにたのみたい事がある」




