表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華となれ  作者: 香歌音
94/115

優先事項

テルマが床を這い、力つくのをデロイドは面白そうにみていた。

テルマはもう、抵抗する力も残っておらずその場を動けなくなった。ただ涙を流す事だけだった。

ハイン様、ごめんなさい。

背中から衣服を脱がされ上半身が露になる。テルマの顔をつかみデロイド自身に向けさせる。力を振り絞り抵抗し床に顔をつける。

「まぁ。いい」

背中から舌が這いずり回る感覚する。

気持ちが悪い。

ゆっくり全身をなでまわされる。

テルマはぶっると震えた。

その瞬間お腹に手を回され腰が浮く状態になり全ての衣服を剥ぎ取られしまった。


いやぁ。


あまりの事にテルマは気を失ってしまった。

「なんだ。気を失ってしまったのか興ざめだ」

テルマをそのまま放置してデロイドは椅子に座り酒を飲み始めた。


「シェンラン様だめです。デロイド様は今取り込み中です」

「お母様から頼まれたのです」

扉の前から声がする。シェンランの声を無視して酒を飲みつづける。

「おばあ様からの急な用事なのです」

デロイドはシェンランのおばあ様という言葉に反応して扉をあける。

「お父様」

シェンランに目もくれずシェンランから手紙を受けとる。


デロイド。元気にしておりますか?

私は神のそばにいるラマークに祈りを捧げる毎日を送っております。

もうすぐ、ラマークの命日がきます。毎年、あの子の好きだったルセの新茶をお供えしたいのでさすが今年はまだ届いておりません。デロイドあなたの弟の命日です。お忘れなきように。


義母上、申し訳ありません。いろいろありお届けできませんでした。神殿の方をみて頭をさげる。

シェンランが持っている花を奪いとるとデロイドは義母の匂いだと喜ぶ。

「すぐに用意すると伝えななさい」


デロイドにとってなりよりも優先事項だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ