理由
「ヨウ国としてはフムト王子がなくなって次の王子へ嫁ぐなどできないと丁重に断りをいれたのだ。一応は納得したが、何度も帰国の際に東の妃の兄の領地によっていってほしいと頼まれて断る訳にもいかず。なにごともなければいいのだ・・・」
「ヨウ国の調べでは東はここ数年でお金のまわりがよくなって武器を仕入れている。戦争を起こそうとしているのではないかとヨウ国では考えている。姫を人質にとられてヤカモズ帝国と強制的に戦争となったらヨウ国は傾くだろう。国民にかなりの負担をかけるそれはどうしても避けなければならないのだ」
ファンリーはドンっと机をたたく。
「それで身代わりを?」
「そうだ。身代わりで引き付けている間に姫は帰国して頂く。姫はまだ中央の権威が届く町いてそこに一緒にいってもらう」
戦争でどうなるかわかないけど、私みたいになる人が増えるのは胸がぎゅっとなる思いがする。
「わかりました。返事をしたからには心はきまってます」
「ヨウ国の事情を私が聞いてしまってもいいでしょうか?」
「君がこれから巻き込まれる事の理由をしらないと駄目だと思うし、この話を聞いたからはもう逃げれない。もし途中で逃げたら俺は君の口を封じなければならない」
「この話はここで終わりだ。ここからはこの話は姫がいる所までこの話はしない。どこで聞かれるかわからないから」
「わかりました」
紙を水にひたし今まで書いてあった水後で読める文字はまったくみれなくなった。
「なりより、ここの主に君の見受けの話をしなといけないな」
後ろを向き耳をまっかにしてほとんど聞こえない声で君のことをユナと呼んでいいかなとファンリーはつぶやいてこの部屋をでていった。