鈍い人以外は
「ジュン~」
ジュンにシェンランはかけより抱きつく。ジュンはシェンランを抱き抱える。
「どこにいってたんですか?」
「兄上の後についていったんです」
ファルークが息を切らして後からやってきた。
「僕知らなかった。ルセにあんなゴミがあるなんて知らなかったたんだ」
なにがあったかジュンはファルークに聞く。先程あった話をファルークは話した。話をきたいたジュンはまだシェンラン様にははやかったかなと呟く。安心して泣き始めたシェンランをあやしはじめる。
シェンランを探していた使用人が集まってきた。よかったとそれぞれ口にする。
「何事です」
「セナータ様」
使用人達がわらわらと廊下のすみによる。デロイドの正妻のセナータが騒ぎをききつけこちらにくる。
「母上」
ファルークが近寄る。
「また、おまえですか」
パァーン
理由も聞かずセナータがファルークのほほを強くたたく。痛みにファルークはほほをおさえる。
「ファルーク。この大事な時期に何をやっているのです」
ファルークは黙って下をむく。
「恐れながら、セナータ様」
ジュンがセナータに話かけよとするとジュンに抱き抱えられたシェンランが下におりファルークの前に立ちはだかる。
「セナータ母上、兄上は悪くないのです。兄上を怒らないでください。兄上は領主にはなりたくないのです。僕が代わりにりっぱな領主になるので怒らないでください」
その言葉を聞いたセナータは顔は澄ましているが手がわなわなと震えていた。
「作用でございますか、それは私が決める事でわごさいません」
「父上はそれもいいかも知れないとおっしゃっていましたから大丈夫です」
これ以上聞きたくないとセナータはシェンランに背を向ける。
「お二人とも大事な時です。行動はつつしみなさい」
鈍い人以外はセナータの心中が穏やかではないのがわかるが静かにこの場所をさっていった。
一部始終をみていた文佑に「お見苦しい所をお見せして申し上げありません」と深々謝り通りすぎていく。後ろ姿からは分からないが文佑だけには見えた。セナータの目から涙がでていることを。




