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時と場合によっては聞き流そう
ファンリーは頭を両手でわしわしとかく。
「あの玉鈴が黒家の姫で柘榴姫だったとは、まったく気付けなかった」
ダン・カーとの話が終わり姫のいる城へ帰る道すがらユアンがひょこっと顔だす。
「隊長~なんの話ですか~?」
「ユアンいつ戻ってきたんだ?」
「今、さっきですよ」
誰も感じていないがその言葉を聞きフェイが一瞬とまる。
「で!隊長なんの話です~」
ファンリーはにらんで無視をする事にした。
「まぁ。おまえはまぬけだかならな」
「兄上?」
「文佑様に同感です」
「え?なんです」
文佑もフェイもユアンは無視する事にした。
「だってあいつは許嫁と言っても兄上と姫ばかり話てるし、俺といても顔を少し下げて返事ははいかそうですねぐらいしか言わなかったからしょうがないだろ!」
「だから、隊長なんの話です~」
蒸し返ししたくないファンリーは露店串肉をとりユアンの口に入れる。
「おまえ、うるさい」
ユアンは嬉しそうに串肉をもぐもぐ食べ始める。
ファンリーはユアンに背を向けて露店に金を払うのだった。




