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華となれ  作者: 香歌音
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ダルヤの町

ダルヤの町に来てユナはびっくりした。今までみた事のない色とりどりの建物が山の斜面に建ち並んでいる。

「綺麗。リー様、あんな綺麗な大きな青い川みたことない」

ユナは興奮を抑えきれずファンリーの服を引っ張る。

「ユナ、あれは川じゃなくて海だよ」

「あれが海なの?本で見たけど塩田が作れる海なの?」

塩田が作れるって書いてある本ってどんなんだ。と二人を見ていたユナンは思う。

「そうだ。塩田ができる塩ふくんだ水で海なんだ。川よリもとてつもなく広い。その先にはここから陸路ではいけない国がたくさんあるんだ」

隊長、どんな本を読んでるのか突っ込まないんただ!しかも真面目に答えてるし。みてられないなとユナンが横を見る。フェイ、玉鈴も同じ考えのようである。

「馬車と馬を預ける宿を探さなければなりません。姫様の所に合流はその後にしましょう。で.す.か.らリー様はユナさんにダルヤの町を案内しながら姫様がいる領主の所にむかってくだい」

フェイの提案に嬉しそうにファンリーは「そうか」とこたえる。

ユナとファンリーは別行動をとるのことにした。


ダルヤは港町でヤカモズ帝国の経済の重要な拠点になっている。海外の船が停泊できように港町は整備されており、その船員、船客達でダルヤの町は賑わっていた。

船員、船客達の為、国内の品から外国の品まで多種多様な露店がならんでいる。

その露店をキラキラと目を輝かせながらユナはみる。ユナはファンリーにあれはなに?これはなにとしきりなしに聞く。ユナは木の器に入った甘い香りのする橙色の液体に目を奪われる。

「これはオレンジジュースといって蜜柑をつぶした飲み物なんだ」

ファンリーは手で蜜柑を中に書く。

「飲み物なの?」

ひとつ頼むとファンリーはユナにオレンジジュースが入った木の器を手渡す。いつもなら遠慮してしまうユナだが興奮しすぎてすんなりうけとる。ユナは喉が渇いていた為コクコクと飲み干す。

「甘い。おいしい」

ファンリーはユナから器をとり露店の店員に器を渡す。

はぐれないようにファンリーはユナの手をしっかり握る。果物の店をみつけては購入してユナに渡す。今度は魚の屋台を見つけてむかう。

「川では白身の魚ばかりだろ?これは海にいる赤身の魚なんだ」

ひとつ、購入してわたす。ハムッとユナはかぶりつく。

「柔らかい。肉みたいだけどぜんぜん違う」

「肉も柔らかいぞ」

ファンリーは今度は牛くしやにユナを連れていく。

宿屋に行き、馬を預けたユアンがファンリーとユナをみつける。ユナの両手には両手を塞ぐほどのいろいろな食べ物を持っていた。

隊長ダメだな~。綺麗な髪飾りとかあるのに食べ物ばっかかよ。


「リー様、もう両手いっぱいで持てません」

「ユナ、口をあけて」

ユナが無防備に口をあける。

え、なんだか急に体温が上がってドキドキする。


ひぇー。

ユアンがファンリーの後ろに怒気を込めた黒い影をみる。



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