もう少しで。
フェイの体調もよくなり。フェイが馬車を使い。その荷台にユナと玉鈴が乗っていた。ファンリーは自分の馬に乗り後数時間でダルヤの町に入る所にやってきた。
一人の男がぽつんと道の脇に立っていた。
「たいちょ~。なにやってんですか?僕のほうが先についてるって」
「ユアンじゃないか!」
「僕なんてヨウ国にいって将軍に報告してそれからダルヤまで一気に来たのにまだ来ないってどをんだけのんびりしてるんですか!もう!」
「兄上に報告しにいったのか?それで?」
「こちらでもヨウ鋼鉄のでどころ調べて見るっていってましたよ」
ユアンは少し怒った感じで答える。
「すまんな。酒じゃなくて肉沢山奢るから」
「それじゃぁ。家族の分もお願いしますよ」
「あぁ。まかしとけ。」
「ふふ。確認しましたからね。隊長~。ちなみに僕の家族は15人いますからね。父母、じぃ、ばぁ入れて食べ盛りの弟、妹が。ふふ」
「う、15人!」
ファンリーは一瞬ひく。
「俺にまかしとけ」と胸をたたく。
ファンリーに見えないようにししと笑う。
腕に包帯が巻かれているのをフェイが気が付く。
「兄妹?すぐ下に妹がいたよな」
「うるっさいのがいますよ」
フェイはじっと腕を巻かれた包帯をみる。包帯をじっとみているフェイにユアンが気が付く。
「これは兄妹げんかじゃないですよ。ダルヤに向かう途中に追い剥ぎにあったんですがそこでやられました。撃退はしましたがけっこうな強さでしたよ」
「そうか。さすが青の一族だな」
フェイは何か探るような感じで話す。
「なにいってるんですか。青家っていっても末端も末端ですよ」
「そうか」
「そうですよ。青家の本家に力がなくなって本当によかったと思ってるぐらいですからね」
「なんでだ?」
ファンリーが途中で入ってくる。
「どこかのタンポポ隊長と同じで人使いが荒い上に本家だってことで無償ですからね~。タンポポの方が金がもらえる分ましですよ」
「そっか、お前も苦労してきたんだな~」
「隊長?タンポポって何色しってます?」
隊長って本当にタンポポだなぁ。
「?あ。ユアン。お前!」




