表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華となれ  作者: 香歌音
45/115

冷静さを失う事もある。

黒装束の二人はジリジリとファンリーとフェイの間合いを確認している。

「二人!もう一人は」

ファンリーはユナと玉鈴がいる馬車の方向を振り替える。

馬車の方から悲鳴が聞こえる。

キャー

馬車から剣を突きつけられたユナがぶるぶると震えながらゆっくりおりてくる。

「あはは。フェイあの時を思い出すな」

向かい合ってる黒装束の一人がフェイを焚き付ける。

「あの時?」

ファンリーはフェイの顔をみる。フェイは今まで見た事のない怒りの顔をしていた。

「かわいそうに、お前の妹はお前に必死に助けを読んでいたぞ」

フェイは頭の奥でお兄ちゃん、助けてと声が響いた。

「お前は家の外でバカみたいに必死に剣をもち守っていて、殺そうとする奴が真面目にこんにちはと正面からくるか?」

フェイの短剣を握る手が強くなる。

「お前の母親の方がえらいぞ。最後の息絶えるまで必死に妹を守りぬいたんだからな」

あははと黒装束の男は笑う。

うぁぁぁぁ

フェイは冷静さを失い攻撃をはじめる。攻撃が大きくぶる。黒装束の男は器用に避けていく。そこにファンリーと向かい合っていた一人が懐から鉄扇をだし、鉄扇をなげる。フェイはその鉄扇にあたり大きく飛ばされる。一瞬、気を失う。


10才になったばかりのフェイが爆風でとばされる。何が起こった起こっかわからずに燃える自宅をみる。爆風に飛ばされる前、かすかに聞こえた「熱いよぉ。お兄ちゃん助けて」が耳に残る。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ