つまらない話
使用人たちが人仕事を終えて休憩中を狙ってフェイは商売の為におとずれた。
「また、立たされていたんですか、お嬢様」
玉鈴は横を向く。フェイはそのほほぎゅっとつかむ。
「な!」
玉鈴が口をあけた瞬間、フェイは玉鈴の口に飴を器用に入れる。
驚いて固まっていると飴が口のなでとけだし甘さが広がる。
目を見開き口に手を当てて笑顔になる。
「美味しいでしょ」
フェイは玉鈴に笑いかける。
フェイと玉鈴はそんな短いやりとりしながら数年を過ごした。
玉鈴が17歳になる頃
フェイが何時ものように裏口から入ろうとすると玉鈴が押し掛けてきた。
「フェイ!私を連れて逃げて。」
「何を突然いっているんですか?ダメです」
「結婚がきまったんだ」
「もともとファン家の3男のリー様でしたっけと婚約してだんじゃないですか?」
「ファンリーだったらいいんだ次男の文佑と結婚する事になった」
「文佑は姫さまの思い人だ。私は無理なんだ。文佑だけは。決まった時の姫様の顔みたら死んだ方がましなくらいだ」
「文佑様は姫の婚約者ではなかったのですか?」
「姫がヤカモズ帝国に嫁ぐことになり国内強化の為に次男の文佑と結婚になった。文佑は姫のかなり上の地位にあるから」
フェイはうーんうーんうなり声をあげる。
「わたしと逃げればもう家には戻れない。それし贅沢はできませんよ」
「覚悟はできている。もしフェイが連れていってくれないなら私は一人で逃げるわ」
「なにもないって辛さがお嬢様にわかるんですか?」
「わからないわ。それならお父様が女性をか囲っているように誰の囲い人になるわ」
「危険だ。本当にわかってない。わかりました。ですがお嬢様は義務をはたしてきてください」
「義務?」
「姫様をヤカモズ帝国に見送ることと文佑様にこの事を話す事です。」
私の心残りをフェイはわかっるのね。フェイの顔みる。
「フェイ、もうお嬢様はやめてそんな年ではないわ。」
「では。。」
玉鈴はフェイの口を両手で塞ぐ。
「家も名も捨てたのあなたから新しい名がほしいの」
フェイは最初に話しかけた時に渡した飴を思い出した。鈴ように丸い飴を。
「ー玉鈴」
「ギョクリンいい名前だわ。義務を終えたら連れていってね。連れていかなくても押し掛けるから」
玉鈴は嬉しそうに屋敷に消えていく。
フェイは困ったけど嬉しそうに頭をかいた。
うまく書きたいのに書けない歯がゆさ(´・ω・`)




