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働き蜂
「リー殿はダルヤまでの時間がかかり過ぎです。セルの領主と約束した時間に間に合いませんよ。無視したのかと国際問題になります。たださえ微妙なんですから」
「わかったよ。このまま馬車でユナを連れていってくるんだろ」
「大事な身代わりですからね。ユナさんがいなければうちの玉鈴がかわりですから」
ファンリーは顔をしかめた。
「駒は駒です。ないがしろにしろとゆう意味ではないですが感情を入れすぎないようにしてください」
「私もヨウ国にとったら駒のようなもの、まぁ蜂ですからは働き蜂ですかね」
フェイは軽く笑う。
「お前はそれでいいのか?」
「いいですよ。なにもない私が蜂になれ国に認められたらそれなりの地位をもらえるのですから、いいんですよ」
フェイは自分に言い聞かせている感じもあった。
「わたしはあとこの件が無事に終われば蜂ではなくなりますからね。後はユアン君がついでくれるのでしょ」
「あぁ、ユアンは蜂希望だ。家族が多くて養わなければならない存在が多いからな」
「とりあえず。先を急ぎましょう」
フェイは馬車に乗り馬車をすすめ始めた。ファンリーも馬にのりその後に続いた。




