だから、あいつはバカなんだ
「男子禁制だといってるだろ!私は女だ。」
ユナはびっくりする。どうこどうみても綺麗な男性にしかみえない。
「うーん。確かに玉鈴とはヨウ国では女性の名前だが本当に女か?」
玉鈴はにっと笑い。
「触ってみるか?」
玉鈴は左肩をあげる。
「ばかやろう」
ファンリーは血の気が下がり思わず大声さけんだ。
あはは~
お腹を抱えて玉鈴は大きな声で笑いはじめた。
「おまえなぁ」
「ははは。ひぃ、腹が痛い・・・。この娘はこのまま少し休んだ方がいい」
「なっ」
ファンリーは抗議しようとしたが皮布を下げられてしまった。
「あッ、リー様」
ユナはファンリーに大丈夫だと直接伝えることができなかった。
「ユナだっけなぁ、これを飲むと楽になる」
出された薬にユナはたじろぐ。
「大丈夫だよ。変なものじゃない。ファン家のあいつとは昔からの知り合いだからだ」
「え?」
リー様は知らないような感じがしたのだけど。
ユナが不思議そうな顔をすると少し笑って「だから、あいつはバカなんだ」と答えた。そしてユナに薬をわたし、玉鈴も横になり昼寝を始めた。
ユナは少し不安が残るものの薬を飲み横になった。しばららくすると痛みが治まりユナは寝息を立て始めた。




