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華となれ  作者: 香歌音
34/115

幕間


ルセの城の奥に鼻歌が聞こえてくる。

「真珠妃、ご機嫌だな」

ファルークににた50代の精悍な顔立ちの男が声をかける。ファルークの父でありルセの現領主デロイドである。

真珠妃と言っているが妃としては正式に認められてはいない。しかしその権限は正式な妃よりも強い物になっている。ルセの繁栄は彼女の人脈と言っていい。

「わいいかわいいお姫様がやってくるのよ。いろいろな服をきせるの」

デロイドは真珠妃の黒い艶のある髪をさわる。

「あまり、派手に動くなよ」

「ええ、わかってる。ねぇ。あなたはどっちがほしいの?ヤカモズ帝国?ヨウ国?」

デロイドは、一瞬鋭い目をした。

「おまえだ」

「ふふ、うそつき」

デロイドの口を人差し指でふさぐ。

「派手に動くなって前にあなたの息子のオイタをどうにかしてよ。消しちゃうわよ」

息子を消すっと言われてもデロイドの表情はかわらなかった。今度はデロイドの首に両手を回す。

「ファン家に知られちゃったからヨウ国にわかるわね」

デロイドはさめた顔をするが気にする事もなくデロイドから真珠姫は手を離し知らぬ顔で真珠姫は両手をほほにあてあれやこれやと想像をめぐらした。


ふふ、やってくるかわいい姫と遊びながら次の準備しなくちゃ。楽しみだわ。


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