いつかヨウ国へ
「ユナの馬にはのれるか?」
そういってファンリーは少し馬のたずなを引く。
馬がブルゥゥといななく。
「ヤマヤギなら乗ったことあります」
崖のキノコの群生とりにいくにはヤマヤギでとりにいくしかないからヤマヤギには乗れるけど。
「ヤマヤギ乗れるのか。すごいなぁ。俺ものった事あるがあれを乗れるなら少しこつをつかめば馬に一人でものれそうだな」
ユナを先に馬に乗せファンリーは鐙に足をかけて馬にのる。
町をでたころは住居らしい建物がならんでいたがそれも少なくなり、しばらくすると畑が見えてきた。
「これは、ひどいな」
茎が細く弱弱しい麦畑がひろがっていた。
「ひどい?毎年こんな感じですよ」
「え!」
こんな小麦の量でこのヤカモズの東の経済はまわってるのか?トグゥの町では食物不足ってな感じでもなかったな。ヨウ国から流通あるにせよどこから資金がでてんだ?ましてヨウ鋼鉄を買う金なんてどこにあるんだろう。うーん。
「ヨウ国はこんな感じじゃないんですか?」
不思議そうにユナはファンリーを見上げる。
「ヨウ国はヤカモズ帝国と違って麦ではなく米が主食なんだ。見渡す限り米の原料の稲がなっていて収穫前の稲は小金色が広がっていてとても綺麗なんだ」
「想像できないな。見てみたいな」
「見せてやるよ。ヨウ国につれていってやる」
リー様といると本当にできそうな気がしてしまうな。
休憩とりながな街道をすすんでいくと貧しい農村がみえた。ユナがびっくっと肩をふるわせる。そこはユナが娼館に売られる前までいた村だった。
こんなところにあったんだ。




