表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華となれ  作者: 香歌音
114/115

ぐっすり寝れない日々の終日

この旅で寝ながら殺気ではない人の気配を感知する能力があがった気がする。

昨晩寝ているとかすかだが床が沈む音が聞こえた為、ファンリーは目が覚めた。

ファンリーの宿屋の部屋の扉が静かに開いた。

そこにはひょろひょろと年齢より年老いてみえるおそらく20代だろうと思われる男が侵入してきた。

ファンリーは枕元も置いてあるストールを頭からかけて半分顔を隠した。暗闇だとストールで顔をか隠してるだけでファンリーが女みえる。村に入って来た時のファンリーの女性姿の先入観もあるのだが。

寝ていると思っていた女が起きていることに男は驚いた。ファンリーが手招きすると嬉しそうな顔でファンリーのもとまで駆け寄ってきた。近くまでくると布団のなかに隠して短剣でうなじにみねうちをした。抵抗もしないまま男は気を失った。男が気を失っている間に男をロープでぐるぐる巻きし、猿ぐつわをして部屋のすみに放置した。

「残念でした」

ストールを外して男だとばらす。

騙されたうーうーと唸り声をあげた。

それを無視してファンリーは再び寝ることにした。


あんまり寝れなかったなとあくびをしながら起きた。

部屋の隅に放置していた男達をみた。

あれから2人増え3人なっていた。ギロっと睨むとびくっと体を縮ませた。

男達をそのまま部屋に残し夜が明けたと同時ぐらいに宿屋からファンリーは出発した。


ファンリーはユナとヤムとの待ち合わせ場所の大きな木の下で朝食のパンを取りながら待った。

ユナとヤムは日が昇りきった後にやってきた。

ファンリーは何度やっても化粧がうまくならず日が昇ってからいくと化粧ができずヨウ国人だとばれてしまう可能性があるので日が昇る前に宿屋を発つ事にしたのだ。暗いとやはり危険が多いので日が昇ってからでいいとユナとヤムにファンリーから提案をした。

ユナはファンリーをみると駆け寄ってきた。

「おはようございます」

ユナがファンリーに声をかけた。

「おはよう」とユナに返した。

ファンリーとユナはそのまま見つめ合った。

ゆっくりと歩いて来たヤムがユナとファンリーのぬっと間に入った。

「私もいるんだけどね!ホント、毎回あきないね」

はは、、とファンリーは乾いた笑いをしたあとに「おはよう、ヤムさん」と声をかけた。ヤムに白い目で見られて為に慌てて話を変る事にした。

「ヤムさんの父親のとことにはいつ到着すんだ?」

「今日にはつくよ」と答えたがヤムは白い眼をしたままだった。

気まずくなりファンリーは荷物を持ち歩き始めた。


午後過ぎぐらいにドグゥの町が小さく見える道横に手を振る影が見えた。ヤムも気が付き手をふった。

「父だよ」

ユナとファンリーを伝えた。

少しずつ近づいていくとファンリーは目を凝らした。どこかで見た事がある体形で顔だった。顔がはっきり見える位置にくるとヤムの父の方から声をかけてきた。

「お前はあの時の!」

「この人がヤムさんの父?あんまり似てないな・・・どっちかとゆうとあのあ・・・」

まで言いかけたとき口に肉饅頭を口に突っ込まれた。

「トグゥの町で流行の肉饅頭だ」

モグっとファンリーが飲み込もうとするとそこからアツアツの肉汁が飛び出してきた。

熱いとファンリーは悶絶した。

うぐぐぐぐぐ









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ