僕の儚い想い
この話は、僕が高校2年生の時に起きた出来事。それは僕の人生の中でも1番印象に残った出来事であり、悲しい結末を迎える事にもなった。過去の僕の罪を清算するという意味でも、ここに僕の過去を記そうと思う。
第1章~すべてのはじまり~
高校2年生の夏、文化祭や球技大会にクラスが盛り上がっていた頃、僕は同じクラスの女子に密かに想いを寄せていた。その子の名は武田 いぶき
彼女はよく笑い愛想がよく、なおかつ頭のいい女の子で、何より存在自体が可愛いといういわば自分には高嶺の花であった。
僕はこのクラスの盛り上がりを利用し少しでも彼女に近づこうと努力した。不慣れながらも学校生活で話しかけたり、LINEを少々強引に追加し連絡を取り合ったりするなど、僕なりに彼女にアピールをしていた。彼女と接する度に想いは確固たるものとなっていき、日を増していくほどに彼女を好きになっていった。
しかし、それと同時にこのままの距離感では、きっと彼女には僕の想いは届かないまま、想いは一方通行のまま片想いで終わってしまうのではないかという不安も生まれてきた。そこで僕は彼女にひとつお願いをしてみた。文化祭だったこともあり、
「ねぇ、一緒に写真撮ってくれませんか?」
というもし自分が女子だとしたら、大して仲良くもない男子から写真を誘われたとしたら恐怖以外の何物でもなく、即断ることは明白であろうお願いに打って出た。僕自身も断られるだろうと心の中では思っており、半ば諦め状態であった。しかし、彼女の言葉は意外にも、
「うん、いいよ。」
とあっさりと快諾?とまではいかないものの、写真を2人で撮る約束を取り付けた。
今思えば、この行動があの結末に結び付いていたのかもしれない
ともかく許可を頂き僕は有頂天になって、心が浮ついていたと言える。…その時のことを思い出すと自分でも恥ずかし過ぎて赤面ものである。
その後2人で一緒に撮った写真を見てニヤニヤしていた気持ち悪い僕を他所に、文化祭も終わりを告げ、1学期が終わり、夏休みを迎えた。