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君の名は……

 押忍!! 漢の中の漢を掲げた男、その名はガク。 子供の頃、ペットを飼うのに憧れていました。クワガタなら飼育した事はあるんですがね。


----------


678 ペッチン

 まさか検証一発で当たりを引くとはボスも流石だね……。


679 ミンミン

 ボス……。

 ごめんね。


 まさか爆発するなんて……。


680 リョウ

 これがボスのお力か……。


681 匿名

 ミンミンさん、大丈夫ですよ!


 今は妖精もスヤスヤと寝ているんで。


682 カケル

 ミンミンも悪気があった訳じゃないしな。

 ノリで言った部分もあったが、それなら俺たち全員が同じだし。


 ボスも気にするなって言ってるんだ。

 元気出せ。


683 アヤノ

 まさか初日に事故が起こるなって……。


684 サキ

 これがボスクオリティーか……。


685 タカ

 それにしても可愛い寝顔でござるな。


686 ミンミン

 ありがとう、ボス。

 元気出たよ……。


687 ペッチン

 ボス。

 妖精さんの名前って決まってるの?


688 匿名

 あ~。名前か……。


689 カケル

 何も考えてなかったようだな。


690 アヤノ

 可愛い名前を付けてあげてくださいね!


691 サキ

 そうです。

 女の子なんですからね!


692 タカ

 責任重大でござるな。


693 匿名

 よく考えて決めます。


 今回は本当にありがとうございました。

 これからもちょくちょく来ますので、今日はこれで失礼します。


 今回の報酬

 【サラの写真】(非許可)

 ※※※/※※※※

 ※※※/※※※※


694 アヤノ

 きゃ~!?

 ありがとうございます!!


695 サキ

 グハッ!?


 パジャママスクだと!?


696 タカ

 南無阿弥陀仏~~


697 カケル

 あぁ……。


 (死にたい……)


698 ミンミン

 ハハ……。


 (消えたい……)


699 ペッチン

 ラブラブじゃな~い!


 良いな~。

 旦那早く帰って来ないかな~。


700 匿名


 では!!


----------


 寝起きのサラの画像を二枚プレゼントしたけど問題ないかな?

 まぁ、仮面をしてるから大丈夫かな?


 後で聞いて怒られたら謝ろう……。


「妖精の状態はどう?」

「問題ありませんね。気持ち良さそうに寝ています」


 サラの表情が綺麗だ。

 思わず見惚れてしまった。


「……妖精の名前か~」

「ガクさん?」


 あ、また声に出てた。


「掲示板で妖精の名前はどうするか聞かれてね。悩み中なんだよね」

「そうなんですか。フフフ、ガクさんなら良い名前を考えてくれますから問題ありません」


 おやおや?

 またハードルが上がったぞ?


 ふむ。

 ガチで何にしようかな?


「あ、ガクさん!?」

「ん? ……おぉ」


 妖精が目を覚ましてボケーと空を見ている。


 そしてやはり裸だ。

 しかも今回は丸見えだ。


 あの変なオーラは何だったんだろな。


「お~い……。分かるか?」


 妖精の視線が定まっていない。

 まだ寝ぼけてる。


 俺は目線を妖精と合わせるように屈み、ジーっと見つめる。


 ……エロい視線は送ってないよ? 本当だよ?

 怪我がないか見てるだけだよ? 本当だからね? 信じてね?


「ケガはないね」

「フフフ。心配し過ぎですよ」

「そうかなぁ~?」

「フフフ」


 サラの笑顔にもどかしさを覚えつつ、視線を妖精に戻す。


 目を擦ってる。

 疲れてるのかな?

 お腹減ったのかな?

 喉乾いたのかな?


 あ、視線が合った。

 パチパチ瞬きしてる。

 そして周りの確認か。

 最後は自分なのね。


「怖がらせる気はないんだ。身体に何か違和感はないかな?」


 なるべく優しい口調でゆっくりと話す。


「だいじょうぶ……」


 綺麗で細く繊細なガラスのようなに透き通った声が聞こえた。


「そうか。良かった。……俺の事は分かるかな?」

「うん……」


 俺の笑顔が引きつってないだろうか。


「お名前はなんて言うんだい?」

「なまえ……。ない……。うぅ……」


 名前がないのか。

 不安にさせてしまったようだ。


 表情が曇り泣きそうだ。


「俺が名前を付けて良いかな?」

「なまえ……。つけてくれるの?」

「うん。……君が良ければ」

「つけて……」

「分かった」


 名前は何にしようか。

 光にあたって初めて気が付いたが、加減によって色が緑から少し青っぽくなるのか。


 俺の中でパズルのピースがハマるが如く、その名が思い浮かんだ。


「ルアン。……君の名前はルアン。どうかな?」

「ルアン。……ルアン。……ルアン? ……ルアン」


 自分に馴染ませるかのように何度も名前を呼ぶ。

 違和感はないと思うんだがな。


 これ以外に考えるってそれこそないぞ。


「ルアン。……うん。ルアン!」

「よろしくな。ルアン」

「うん!」

「フフフ」


 サラが微笑ましい笑みを浮かべてる。


「だーれ?」

「私ですか?」

「うん」

「私は名前はサラク。よろしくお願いしますね」

「サラク?」

「はい」

「サラク。ルアンのなまえはルアン!」

「はい。よろしくお願いしますね」

「うん!」


 微笑ましい……。


 あ、俺の名前言ってない。


「ルアン」

「なーに?」

「俺の名前はガクだ。よろしくな、ルアン」

「ガク?」

「そうだ」

「ガク~!」

「おわぁ~!?」


 いきなり飛んだからビックリした。

 どうやら俺に抱き着こうとしたらしい。


 飛ばずに落ちたが。


 反射的にキャッチした。

 活発な子だな。


「だ、大丈夫か、ルアン」

「だいじょうぶ~。……とべな~い」

「まだ、本調子じゃないんだろう。今日は飛ばないようにした方が良いかもしれないな」

「わかった~。ガク~あたま~」

「頭? 乗せて欲しいのか?」

「うん!」


 満面の笑み。

 断れない。


「……こうか? 危なくないか?」

「だいじょうぶ~」

「フフフ。髪にしっかり掴まってますね」

「……抜けないかな?」

「たか~い! わ~い!」


 元気になって何よりだ。


 時間もかかったし、そろそろ出発しようかね。


「そろそろ行こうか」

「そうですね。馬も落ち着いたようですし」


 新しい仲間が増えた。

 妖精が仲間になるとはな~。


 ……何を食べるんだろう?

 水? 果物?



----------


834 リョウ

 テェ~ヘンダ!!

 テェ~ヘンダ!!


 えらいこっちゃ!!


 皆の者集まれ~い!!


835 タカ

 リョウ殿どうしたでござる!

 そんなに慌てて!!


836 アヤノ

 ……慌ててるの?


837 サキ

 私も慌ててる様に見えないな~。


838 ミンミン

 どうしたの?

 面白い話?


839 カケル

 どうした? リョウ。


840 ペッチン

 何かあったの?


841 リョウ

 未確定ながらボスに添付してもらった本の内容を暇つぶしがてら解読していたら、解読が一部出来ました。


842 カケル

 それで?


842 リョウ

 その解読できた部分は封印に関するモノでした!!


843 ミンミン

 あ。(察し)


844 ペッチン

 続きは? (こ、この流れは……)


845 リョウ

 封印術は最古の封印式で難解で複雑な形で、俺でも完全解読は不可能なレベルでした!!


846 アヤノ

 怖ッ!?


 マジで怖ッ!!


847 リョウ

 このクラスの術式で封印しなくてはいけないモノって結構限られますよ?


 聞きます?


848 サキ

 みんな薄々気が付いている。

 さっさと言え。


849 リョウ

 ……神話級の何かです。


 神か悪魔か神龍かそれと同等なモノです。


 ボスはどこだ!?


850 カケル

 ボスはどこじゃ~~!?


851 ミンミン

 世界が……。

 世界が終わっちゃうよ……。


852 ペッチン

 あは、ははは、はは、ははははは……


853 タカ

 幹部クラスがこの騒ぎよう、一大事でござるな~。


854 アヤノ

 タカくん!

 何を落ち着てるの!

 世界の危機が迫ってるかもしれないんだよ!?


855 サキ

 テメェー! タカ!!

 何余裕ぶっこいてんだ!!


856 タカ

 拙者、封印されていたのはあの妖精だと思うでござる。


857 カケル

 そんな事は分かってんだよ!!


 それがヤバイモノだって事だよ!

 分かんねーかな!?


858 タカ

 皆もあの写真を見たでござろう?

 笑顔でダブルピースをしている妖精の姿を。


859 ミンミン

 見た……けど。


860 タカ

 良い悪いにしろ、拙者はボスの温かみを信じるでござる。


 あの妖精はボスの近くにいれば問題はないと信じているでござる。

 皆もそうではござらぬか?


861 ペッチン

 タカ……。


862 アヤノ

 タカくん。


863 サキ

 タカ、お前……。


864 ミンミン

 うん。そうだね……。


865 カケル

 そうだな。

 俺たちがボスを信じなくてどうする!


 ボスに任せれば問題ないよな!



----------


 スマホの画面を見て肩を落とす人物が一人いた。


「解読できたのはまだあるんだけどな~」


 難解な本の内容を暇つぶし程度で解読してしまう程の頭脳を持った者が一人、その名もリョウ。

 後半の掲示板に空気を読んで書き込みをせず、流れ的に見守るといった結果が出てしまいどうしようもなく悩んでいた。


「まぁ、いいか。どっちにしろ結果は変わんないしな~。それにしてもこれがボスクオリティーか……」


 机の上一面に紙がバラまかれその一枚いちまいには細かくびっしりと文字が羅列され、一番上の紙には大きく文章が書かれていた。


『封印を解きし者に災いを……』


 リョウは既に封印を解いてしまったボスことガクを心の中で冥福を祈った。


 そして災いを受けてしまった張本人はと言うと。


「アダダダ! 髪が、髪が抜ける~。毛根が~」

「あはははは~。ガク、あそぼ~」

「フフフ。頑張ってください、ガクさん」

「ぬ、抜ける~。ルアン、髪はやめて~」


 楽しそうにルアンと遊んでいたのだった。

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