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戦闘一

 押忍!!男としてモチベーションが上がっている漢。名は学。三六歳。楽しく強くなるが今のトレンドになりました!!


 只今、サラと二人でベットの上にいます。エロい事はしてないよ?


「サラ、重大な話があんだ」

「な、なんですか?」


 サラは女の子座りして、俺はあぐらを掻いている。


 俺が出す重い空気にサラの表情も固い。


「……今朝の戦闘の事なんだけど」

「はい?」


 ここは言うしかない。


「実は……全然見えなかったんだ~~!!」

「………………あぁ」


 タメが長いよ!


 しかも、「そんな事か~」みたいな感じだし。


「サラがあの戦闘でした事を教えて欲しい」

「分かりました」

「難しいのは分かるけど、そこを……え?」


 なんと?


「え?ですから構いませんよ。と、言ったんです」

「良いの?」

「はい」

「秘密にしなくちゃいけない事とかないの?」

「ありますけど、きっかけはガクさんから頂いたので別に構いません」


 きっかけ?


 何の事だ?


 俺がそんな気の利いた事をするなんて……。


「ガクさんが私は現在、<看破の真眼><料理スキル><杖術スキル><魔道スキル><魔法スキル>の五つのスキルがある事を教えて頂きました」

「そうだね」


 ちょっと前にPT編成した時にサラが天才だったのに気が付いたんだっけ。


「スキルについてですが、スキルはスキルがあるだけ使えます。この意味が分かりますか?」


 ん?俺の事をおバカだと思っているのかな?


 俺はこれでも中学生ぐらいまでは頭が良かったんだよ?


 ……数十年昔の事を出しても虚しいだけか。アレ?目から汗が……。


「ガクさん、大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫。少し自分は愚かだと悟ってしまってね……」

「よく分かりませんが説明を続けますね?」

「うん。よろしくお願いします」

「はい。私は<魔道スキル><魔法スキル>を持っているので魔法を二つ同時に使えるという事です」

「あ、だからか!スナーチャさんも魔法は一つしか出せないって言ってたから何でかな~って思ってたんだよね~」


 俺を助けてくれた時に右手に大きな炎の塊を出しながら風の魔法を使ったのも納得がした。


「これは意識しなくてはまず無理ですね。ガクさんに私に教えて下さらなかったら一生使えなかっでしょうね」

「そこまで!?」

「はい。魔法は一種類しか発動出来ないという常識はそう簡単に覆りません」


 な、なるほど……。


「サラの役に立てたなら良かったよ」

「はい!ありがとうございます」


 サラが更に強くなりました!! サ……ゲフンゲフン。


「では、いろいろと説明しながらお話しますね」

「よろしくお願いします」


 サラに話を聞いて、分からない事はその都度質問しを繰り返し、サラが何をやってどう敵を倒したのか理解できた。


 俺が見た目線でサラの動きを話すと混乱すると思うので俺がサラから聞いた情報を元に俺が着色し少し盛った話を一つ。



――――――――


 敵の数は戦士が四人と剣士が四人と魔法使いが四人と俺を殺そうとした女の人が一人の十三人だ。


 サラは敵の気配を察知して二百メートル手前で止まったとの事。俺は全く気が付かなかった。


 ここでサラの知識をお借りして説明をしますと、戦士と剣士は幼少の頃から研鑽を重ねれば二十歳程度でかなりの強さを獲得できる。

 なので、年齢で強いか弱いかは分からない。


 ならどこで強さを判断するのか。


 サラ曰く、武器や防具の手入れの仕方らしい。


 後は靴を見て汚れていたら大体は弱い者らしい。もちろん例外はいる。


 俺は見ていなかったが、戦士と剣士は武器の手入れはソコソコだったそうだ。


 防具はと言うと全く手入れをされていなく、靴は汚れていたらしい。


 そこで分かる事は攻撃をメインに置き、防御は防具任せで身体のさばき方は論外。

 なのだそうだ。


 拳や短剣で戦い、片手に盾を持つスタイルが多い戦士と両手剣を持ち、時には剣で時には体捌きで攻撃を避けたりする剣士は武器にメインが行くと思うが、重要なのは防御なのだ!


 攻撃は剣や拳を適当に振り回しても成り立つが、防御はそれこそ研鑽が必要なのだ。


 例を挙げるとスミスさんはとても強く俺は簡単に殺されるが、俺の攻撃をスミスさんに当てる事は無理ゲーだ。

 もし、スミスさんが防御が出来ていなかったらどうだろう?

 俺でもスミスさんに勝てる可能性があると思わないだろうか!……無理か。


 では、複数の敵に囲まれた場合はどうなるのだろうか。

 一人はスミスさんの剣の餌食となるが、他の者がスミスさんに攻撃を当てられるだろう!


 あれ?

 例に挙げる人物間違えたかな? スミスさんが攻撃を受ける想像が出来ない。


 まぁいいか。


 そんな感じで防御は重要なのだ。


 そして靴の汚れだが、これは歩法の出来に関わるのだ。

 歩き方を意識した事は無いだろうと思うが、日常の歩くと言う動作には以外にもかなり無駄が多い。


 しかも、歩き方であって足踏みの仕方ではないのがミソだ。


 重心移動や筋肉の使い方が重要で、靴が汚いとそれらがお粗末って事になるらしい。


 サラは敵が出て来た時点でそれらを確認、油断はしないモノの逃げる選択は無くなった。


 戦士剣士以外にも逃げる選択がなくなったのは魔法使いの存在だ。


 魔法使いが四人現れた時、サラはその者達が自分より弱い事を確信した。

 仮に四人がそれぞれが持つ最強の魔法をまとめて放って来ても、吹き飛ばせると確信した。


 何故かと言うと魔法使いの身体が貧弱だった事に他ならない。


 魔法使いは貧弱でしょ?

 と思った君は俺と同じ思考をしたね。友達になろう。


 サラが言った事だが。


「魔力が切れたら何で戦うんですか?」


 と言われてグゥの音も出なかった。


 魔法使いの弱点は魔力依存。


 これは日本でゲームを嗜む者ならなじみ深いだろう。


 そしてゲームなら回復アイテムが存在し、いつでも飲める。


 だが、この世界ではそんな時間はない。


 そこで、魔法使いは魔法の他にある技を習う。


 それは杖術。


 サラも杖術を習得しレベルは高い。これは魔法使いの強さのレベルを量るのに適している。


 魔法使いは最初は木の棒のようなポピュラーな杖を使う。


 その方がコスト的にもお財布にも優しいからだ。


 後、魔法使いは他のスキルと比べて成長が遅い。


 魔法使い初心者は最初は魔法のレベルを上げて、ある程度レベルが上がったら杖術を習う。


 魔法使い四人は杖は大層な物を持っていたが、身体を鍛えていないのが分かる。とサラが言っていた。


 それに極めた魔法使いはあのような場所に来ないのだそうだ。


 その言葉を聞いて納得し、スナーチャさんに言われた事を思い出した。


『魔法を誰かに教えないこと』

『極力自分が魔法を使えると言いふらさないこと』

『魔法は己で考えて使うこと』

『魔法を使えることで慢心することがある。その時は私に会いに来ること』


 全部覚えている。


 そうか。あの四人は魔法が使える事で自分は優秀だと思い込んでしまったのか。


 俺は近くに超えるべき強者がいるから思わないが、サラがいなかったら俺もダークサイドに落ちていたかもしれない。


 サラはもう一つダメ出しをしていた。


 何でも防具が物理寄りになるのはマイナスポイントだったらしい。


 魔法使いならば物理攻撃は魔法で防御するのが当たり前で防具は万が一の保険なのだそうだ。


 なのでサラの防具は物理の防御力はないが、陽の防御が硬いらしい。


 何故かと言うと、陽は他の魔法と違い直接対象に魔法を使える。簡単に言うとデバフ系の魔法を効きにくくする。


 バフ系とデバフ系のスキルは魔法使いの腕の見せ所で、その腕次第では勝てないであろう敵も楽に倒す事が出来る可能性がある。


 と言うサラの言葉を心に刻み、総合的に考えて魔法使いは弱いと結論付けたサラであった。


ここまでの説明で察している方もいるとは思うが、ここまでの話しは前提であってまだ戦闘に入ってもいない。


 ぶっちゃけ、敵が出て来て俺が「逃げよう」って言ったぐらいの間にサラはこんな事を考えていのだった。


 だから、俺が「逃げよう」って言ったら「なぜですか?」の言葉が返って来た訳だよ。サラ、ゴメン。今、理解したよ。


 では戦闘に入った話をしよう。


 そして思うだろう。


 俺はサラを超える日が来るのか?……とな。 

一話にはまとめる事が出来ませんでしたが、分かりやすくなって良いかな~と思っています。


分かり辛い箇所があったら知らせて下さい!!


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